第141話 早朝会議!
翌日は、朝から城で働く人達がみんな城の入り口大広間に集められた。
「何ですかね?」
「王女様のお話って!」
「今回大公様が居ませんけど、どうしたのでしょう?」
「まあ当分は王女様がいますから、政務は回りますね」
「えぇどちらかがいれば、この領も安泰です」
みんなが集まり雑談をしている所に、俺達にメイドと騎士団王都から来たみんなが揃って姿を現す。
「皆の者、静かにしてくれ、王女様から話がある!」
一歩先に出る王女様、皆が話を期待に目が輝いている。
「おはようございます、皆様本日私からいくつかのお話をしますけど、質問は後日書類で受け付けますからね、此処では質問をしないでください!
まず初めに、此処にいる全ての人がこのお城でこれから生活いたします」
その言葉で少しざわ付きが。
「いいですか、この領のこれからの政務は私が仕切ります、トップは私です」
ざわ付きがザワザワになる。
「次ですが、大公様のことです」
ざわ付きが止まる。
「訳一ヶ月前に、大公様はお隠れになりました」
ざわつくが騎士団長が言う。
「大公陛下に黙祷!」
ざわ付きが止まり、沈黙が訪れる。
「直ってよろしい、王女様続きをどうぞ!」
「では続きを言います、大公様はお隠れになる前に、王城で全ての手続きを終えられています、この領地、トリブロ領の領主は私ラシーヌが取りまとめていきます。
これは正式に大公様が生前ブロウデス王に許可を貰って居ますので正式な書類はこれです」
ラインユールが一枚の羊皮紙を掲げる、本当に貰って来たんだ。
「これが証拠です、王都とこの領土の事は互いに不可侵で税も当分の間は王都に払いません!その間にこの時間の止まった領を動かしていきます」
その宣言で沈黙が止まり、彼方此方から声が聞こえる。
「王女様」
「王女様」
「王女様ついていきます」
「王女様バンザイ!」
コイツは何だかんだと人気があるんだ?
王女様が騎士団長に指示して場を静かにさせる。
「鎮まれ鎮まれ、まだ王女様の話が続く、皆の者よく聞いてくれ!」
「それと我が伴侶を紹介します」
王女様が言うと侍女長さんに腕を組まれて俺は前に出される。
反対側には騎士団長、背後はサブマスで抱きついて来ているので逃げられない。
「貴女達ズルくない!まず私が紹介してからよね!」
「手を離した王女様が悪いんです」
「ハイハイ紹介よろしくね!」
「私は逃げないように背後で監視ですよ」
「全く後で覚えてらっしゃいよ!」
冷静になり、皆んなに俺の事を発表する。
「此処にいる男の人が、我が伴侶マサシ様です、もう少し説明しますと、大公様の兄上となります!」
此処で大きなざわめきが!
「鎮まれ鎮まれ、まだ話は終わってないぞ!」
場が静まる、すごいね騎士団長さん。
「皆には生前大公様が言っていた事がありますよね、稀に現れる
またざわざわが始まる。
「総料理長、皆にパンを!メイド達は酒の飲める物にビールを、飲めぬ者にはジュースを配ってください」
料理人とメイドさん達が、皆んなに配っていく。
「まずはそのパンだ、食べてみて下さい柔らかさと甘さを確認して」
皆んな一口食べ始めると、一個を食べ終わるまで止まらなかった。
「次に口に飲み物を飲んで見てください」
また恐る恐る口に入れるけど、一気に飲み終える。
「さて皆さんは、その様な柔らかいパンを食べた事がありますか? 飲み物もそうです! 飲んだ事ありますか?」
皆んなが首を横に振る。
「これは一つの事ですけど、大公様が言われた事、転生人の能力です!
これは一つのとしてこの世界の誰もが会ったことのない物に会わして貰えるんです!
それと、もう一つは魔法の能力がかけ離れていると言う事。
隣のドロリ領ではすごい魔法で死の大地を農地に今変えています。
成功しますと、我が領の食料難も解消でき、逆に食料を輸出してお金を稼ぐ計画が進んでいます!」
まだ成功してないのに、言って良いんかい!
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