第133話 書類が消えたよ!
とにかく俺達は頑張った! ベットで寝る間も惜しんで、食事も黒パンを齧るだけの5日間が過ぎて、あの羊皮紙の山が等々机の上だけに成った!
「うぅ、今日こそ俺はベットで寝る!硬い石畳と羊皮紙の枕は要らない。
それに風呂にもはいりたいぞ!」
俺が言うと。
「そうです、なんで私までこの領の事を覚えなくてはいけないんですか!」
サブマスが抗議してくるけど、侍女長が。
「フフフ、好きに成った男の為よ、あと少しです頑張りましょう」
好きな男って、俺はBLでは無い誰の事だ!
「仕方有りませんね、一蓮托生ですよね頑張ります」
そして6日目の朝、あの書類の山が消えた。
そして朝の黒パンを食べていると、ラインコールが現れる。
「皆様おはよう御座います、無事終わりましたか? これが追加です」
ラインユールは羊皮紙の束を抱えて、俺達に見せる。
この瞬間、俺の記憶は無くなった。
目が覚めると、騎士団長が俺の横で寝ている、その他にも顔見知りのメイド達が周りで寝ている。
「あら起きました、体はお湯で拭いておきました、残りの方はまだ寝てますよ」
「そうか・・・騎士団長、何処かにお店は出せないか風呂に入りたいんだけど?」
少し考え、騎士団長は言ってくる。
「なら中庭に出しますか、騎士団で周りは警護しておきます」
騎士団長に手を引かれて、中庭に。
「此処ならば大丈夫です、知ってる子達に説明をさせますからね」
言われて俺はお店を出す。
何日かぶりの俺の店、品物を倉庫に入れていないので、商品は増えていない。
「騎士団長、人を貸してくれ、風呂に入る前に荷物を移動してその後は風呂に入って汗を流すからね」
頷いた騎士団長が、何人かを呼び寄せてくれて、手伝いがいると移動も捗る。
「よし終了、後このパンを食堂に持って言ってね」
騎士達に、ビニール袋に入れたパンを持って行ってもらう。
「こっこれはあの幻のパンですか?」
「君は王都から一緒に来た子か? ならその通りだよあの柔らかいパンだ!」
「あのー我々も1つ位は食べてもよろしいですか?」
「何を言っているお前達、素直に食堂に運んでおけ!」
騎士達は騎士団長に怒られて萎縮している。
「まあまあ騎士団長、数はあるから残ったら食べて良いからね、風呂を上がったら食事にするから、ある程度王女様に残して君達に上げるよ」
俺の言葉に騎士達は喜び、みんな笑顔になっている。
「全くお前達は、それならお礼は体で返してもらおう、今からお兄さんとお風呂に行く、交代で背中を流しに来い、私も中で一緒に待っているからな」
「えぇ一緒によろしいんですか?」
1人の騎士が聞いてきた。
「ああ王女様が目覚める前に、既成事実を作る!皆交代で入りに来い」
何を言っている騎士団長よ、俺は1人のんびりと風呂に浸かるんだ!
「フフフ、寝ている間にメイド達と抜いてあげていたが、中々鎮まらなかったぞ! まだまだ出来る筈だ!」
そして騎士達に担がれて風呂場に直行、確かに溜まっていたのは認めるけど、なんで全員相手しなければいけないんだ!
このご乱行は、侍女長が起きるまで続いたとさ。
最後は侍女長としてやっと食堂で、柔らかいパンにありつけたよ!
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