第132話 閉ざされていた執務室!

風呂には入れなかったけど、昨晩は頑張って王女をベットの上で泣かして朝起きましたよ、その内に王女様にMが目覚めるかもしれないね!


「おはよう御座います、本日は色々と業務の確認作業が有りますので、テキパキと行動をお願いします」


食堂で侍女長が、訓示を述べると半分のメイドと執事は退場、俺達に食事を配る者達だけが残る。


そして配膳、硬い黒パンと薄い少し具の入ったスープが配られる。


「こっこれは、異世界定番の食事ですか?」

「そうよお兄さんは、食べた事無い様だけれど、食べてみてね」

朝から罰ゲームか、王女様を泣かした事が此処で帰ってくる。


「えぇと、何処か店を出せる所は無いかな?」

「フフフダメよ後々ね、それを食べなさい!昨日のお返しよ!」

どの事だろうか、税なのかベットなのか?


「みんなも、俺の作った物の方が良いだろう!」

俺は提案するけど。


「でも仕方有りません、この城の皆さんの食べる分を確保するのは無理でしようから」

侍女長が答えると。


「そうですね、素食もたまには良いですよ!お兄さんの料理が神の食事に思えますからね」

ラインコールが言ってくる。


「早々遠征の食事より、割とマシだから」

「そうですね、討伐で現地で作る物よりマシです」

騎士団長とサブマスも追随。


「ハイ頑張って食べてね、その後は業務を手伝わせて上げるからね!」

此処でも王女様のお言葉、絶対に夜また泣かせてやる!


食べ終わり、そして顎を押さえながら、俺はみんなの跡を着いていく。


屋敷の奥、豪華な扉を3回開けた先には、何かの束が置いてある。


よく見ると、そこには丸めた羊皮紙が重なったり丸められたりして、大量に置かれている。


「見たくなかったわよ!」

王女様は崩れ落ち、侍女長は。

「どれから見ます、此処に来るのも2年ぶりですね!」


そしてラインコールは。

「では、お茶をお持ちいたします」

そう言って出て行き、騎士団長は。


「さあ、騎士団に顔を出してくるね、また夕方会いましょう」

結局は2人とも逃げていった。


残ったのは4人。

「私は重要書類を見ても良いのだろうか?不味いなら失礼する」

サブマスが言ってドアに向かうと、侍女長は。


「フフフ、旦那様は1人です!一蓮托生ですよ」

俺とサブマスは、侍女長に手首を掴まれて逃げられない!


「さあ、掃除と片付けよ! 日付ごとに並べ変えてくれる」

そして4人で、執務室の掃除と片付けを始める。


「これ本当に、2年分かね!」

「文句なら死んだ大公様に言ってね、あの人がこの状態を作ったんですからね」


死んでからも、俺に迷惑をかける妹!


妹からしたら、俺の方が前世で迷惑かけただろーって! 絶対に言うよね天国で!でも案外地獄かもねハハハ。


この書類の山は、俺達にため息と愚痴と笑いしかおきない!








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る