第131話 領都のお城!

城門を入って、入り口を迂回して壁周りで城の背後に行く。


「あれ〜入り口から入らないの?」

「こちらの城で、入り口より入れるのは王女様とお兄さんだけですよ、だから騎士団とかメイド達がいる時はそのまま背後の館に行くんです」

侍女長さんが説明してくれる、そして。


「入り口から入ってもすぐ降りて、歩きで館よ、大変だから馬車で背後に回った方が早いのよ」

「王都はどうして入り口から降りたんだ?」

「大公様の執務室や寝室があるし、お兄さんはお客様だからもてなしの為にあの時は降りたのよ」

そうなのかと思うが、質問する。


「此処もその部屋は無いの?」

「有るけど王とかが来た時用だから、掃除するメイドが少ない今は使用したく無いのよ、後でメイドを増やしたら住んでも良いわよ」

「お兄さんお兄さん、此処の客間は5階ですよ、エレベーター有りませんけど登ります」

ラインコールに情報をもらう、5階まで歩いて登るのか?


「此処の5階て実際は地球の10階相当よ、毎日行きたいならどうぞ!食堂は裏の館にあるから、3食上り下りしてねフフフ」

また笑ったな王女、絶対今晩泣かしてやる!


「さて着いたわね、降りて館に入りましょう」

馬車が止まり、ドアをラインコールが開けてくれる。


サブマス、騎士団長、侍女長、王女様、俺と降りていく。


「曲者、皆さんこちらに!」

また見知らぬメイドから曲者扱いかよ!


「はい訓練終わり、武器をしまいなさい!」

侍女長さんが言うと、武器が仕舞われる。


「こちらにいる方は、得Aのお客様よ、失礼のない様にね!それとこれからのこの館の仕事は、私が連れてきたメイド達も協力しますからよろしく」

その言葉で、周りがざわつく。


「総侍女長様、こちらには避暑では無いんですか?」

見知らぬメイドが聞いて来る。 


「後で伝えます、とりあえずは荷物の移動をお願いします」

見知らぬメイドと王都から一緒に付いてきたメイド達が、侍女長の指示の元テキパキと荷物をおろして館に運んでいく。


「副騎士団長、此処の警備部隊と話に行こう、明日からの警備の事を話し合わないと」

騎士団は、城の方に歩いていく。


「俺も話し合いしてきます」

ラインユールも走っていく。


俺と王女様とサブマスは館に入っていく。


結構広い西洋館、3階建てで奥行きも結構ある。

「こちらで準備が整うまでお待ち下さい王女様」

メイドの案内で部屋に通される、中には大きな机、左右に分かれて椅子も配置されている。


「お兄さん、此処が食堂よ、明日から此処に朝昼晩と来て下さいね!」

此処が食堂か、広いな。


「後で寝室を案内します、後此処にお風呂は有りません、大公様が作ろうと努力していましたが断念しました。後で何処かにお店を出して下さい」

風呂は無いのか、なら仕方ないお店をだそう!


そして領都1日目の夜がふける!











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