第128話 契約!
俺が此処に残る条件それは出資者になる事! でもリターンはあるのだろうか?
「金を出しても良いけど、帰ってくるのか? それと特典は?」
その言葉に王女様は。
「まずお金を出してから言いなさいよ! 年間白金貨100枚よ出せるの?」
「もう忘れているんだね! 俺がカオリから貰ったお金の事を!」
俺が言うと、王女様は思い出した様で、顔に締まったと書いてある。
「そそ、そのお金を出すと言うのね!」
「あゝ出すよ、大した金額では無いしね、それよりも特典て言うか報酬の話だねどうなるのかな?」
そこに領主さんとベンガク爺さんが参加してくる。
「本当に出資をお願い出来るのですか?」
「何処まで予算を出してもらえます!」
ニコニコ笑顔の2人、対照的に渋い顔の王女様。
「誰と話をした方が良いのかな、王女様それとも領主さん!またはお爺さんかな?」
「まず私としましょうか、今後の事もあるしね!」
王女様が言ってくると、領主さんは。
「我々は王族に税を払います、貴殿は此処の上がりの如何程を払えばいいですか?」
「待ちなさい、領主、まず私の話が先よ!」
何を焦っているんだ王女様は?
「聞くけど、王族に払う税っていくら?」
その時、すぐに王女様は領主さんを止めようとするけど、止まらなかった!
「言わないで」
「50%です!」
あら随分と高い事、でも色々あるから異世界では標準なんかな?
「良い、各領地からまた中央に払わなくてはいけないのよ、だから税金を高くしないと領内の政策が進まないのよ!」
(特例は有るけど今は黙っておく)
何か王女様が言いたそうだけど、俺話を進める。
「政策って?」
「領地や領都全ての事とか、騎士団や文官の報酬とか、色々なギルドとの話とかね」
曖昧な答えだよね、そして結局は公共の事業の事だ! ギルドの事は分からないけど?
「なら利益の40%でいいよ、まず貸した金を返してからその翌年から利益の40%ね!書類はどうやって書くの?」
「待て待てお兄さん勝手に決めないで、50%以下は駄目よ!」
「何でだよ、高々10%引きだろう」
「チリも積もれば、大きな金額よ!そのお金で謀反を起こされたらどうするのよ」
「そんな物は、良政を行えばいいことたよ王女様! それをしないから謀反を起こされるんだよ、歴史を習って来ただろう」
俺に言われて、グヌヌと言う顔で睨む王女様。
「仕方ない、ではお兄さんの言う通りで契約します、ラインコール書類を作って!」
王女の命令で、ラインコールの指導の元、細かな所も契約書に書いて行く。
そして決まった事!
1、此処の名称を死の大地から緑の大地に変更。
2、所有権をイエドロリ領主から俺に変更。
初めての俺の所有領となる。
3、ドロリ領から開発の為に人を出して貰う。
4、3に関わる費用として年間上限として白金貨100枚を俺が出す。
期限は3年間、その間にイエドロリ領主は事業を軌道に乗せる。
5、出来た作物を売却して、白金貨を返した後に利益の40%を毎年俺に税金として払う。
6、魔力水は樽一個金貨1枚をその都度俺に払う、正し1年間は実験の為無償援助とする。
7、報告書を作成して俺に報告する、記載漏れや間違いがある場合は事業を停止して、もう一度更地に戻す(俺の火魔法でね)
8、真ん中の大穴は、探索費用を俺が別と出す。
9、その大穴で得られる利益は、40%俺に税金として払う。
10、その他の協議は今後領都で王女様立ち会いの元行う。
最後要らなくない? つぶやくと王女様は猛烈に抗議してくる!
「この書類の立ち合いのサインは、領主である私がするのよ! 常に立ち会うのは当たり前だからね、大体利益の40%で我慢する私の身を思ってよ!」
どこまでもガメツイ王女様だね、ハハハ。
笑った後に?
「何故貴女が40%で我慢する話になるの?」
「当たり前でしょう!に、夫婦の財布は1つよ! 前世の常識ね!ハハハ」
今度は俺がグヌヌと成り、王女様が声高に笑う!
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