第127話 俺の宣言!

此処の領主とお爺さんが揉めている。


「まあ確かに、ここがこのまま農地になれば我が自治領は潤うけど、王女様を此処には止めておけないぞ!領都にお帰りになるのだからな!」


「どうですか王女様2・3日で良いので此処に居て頂けませんか?」

ベンガク爺さんが聞いてくる、王女様は思案中。


「急ぐ旅でも無いし、領民のお願いは聞いておいた方が後々よろしいですよ」

ラインコールが助け舟を出す、でも王女様は思案中。


「そうね、着いてもすぐ書類仕事だし、もう少しのんびりしましょう」

侍女長も言ってくる、王女様は思案中だけど顔が少し赤くなってくる?

そして何故か俺を睨み始めた。


「良い帰って書類が溜まっていたら、アンタに半分預けるからね! それでも此処に居る」

ええと俺が最終決定権を保有ですか、何故?


「王女様が決めて下さい、俺は権利は無いですから」

「夫が妻をサポートするのは当たり前でしょう、ヒモにでもなるつもり!」

うーんそれもありかも、でも商売したいしね。


「まあ何を手伝うか分からないけど、此処に居る分は領都に着いたら手伝うよ! それにもし此処で米が出来れば嬉しいから」

玄米から米が出来る事は聞いたから、それも試したい。


「ぜひお願い致す、そちらのお若いのもお願いじゃ、もう少し此処に居てくれ!」


ならばと、俺は宣言する。

「この大地に穀物地帯を作る、米と麦と大豆のね!」

俺の宣言に慌てたのは、王女様と3人の側近。


「馬鹿者、王族が宣言するな!此処が重要地点になるだろう」

「言ってしまった、もう当分領都に戻れませんよ、王女様」

「此処が新たな拠点か、まああの穴の中は魔物がいたから訓練に丁度いいだろう」

「亜人国に行くのは延期ですか、何故此処で宣言したんですか!」

皆んなに怒られてしまう。


言った物は仕方ないよね、悪いのは・・・俺と思うけど、教えない王女様かな!


そして俺は再びお店に連れて行かれ、お好み焼きテーブルの上で正座。

全く地球の衛生責任者に、怒られるだろう〜!


「何を言っておる、いつお好み焼き屋を開いた、私は一度しか食べてないからな、それにしても困った、穀物地帯を作る予算と、あの穴の調査!」

「そうですね、人が足りなさ過ぎます王女様」

ラインコールがアドバイスしている、真面目に!


「お兄さんの暴走も困りましたね、予算をお兄さん出してください!」

「ええとどのくらいかな?」

ラインコールは考える、そして。

「少なくとも白金貨が10枚以上欲しいです、年内に100枚は使うはず」


その言葉に王女は笑顔になる!

「そうだね、それをお兄さんが払えたら此処にいましょう、ダメなら領都に行きましょう」 


王女様は忘れている、俺はカオリから白金貨4000枚もらった事を!












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