第126話 黒い大地!

ダルイ、疲れた眠い! それでも王女様は俺に説教してくる。


「大体お前は!「ハイストップよ、どうせ聞いてないからねお兄さんは」

改めて俺をみる王女様。


「だけどみんなが心配したのよ、あんなバカな魔法を放つなんて」

「聞かないお兄さんも悪いけど、魔力切れだから仕方ないわよ」

侍女長は優しいね、俺は体制を変えて下に顔を向ける。


「もうダメよその体制は」

「羨ましい」

「私の細い足では魅力は無いのか?」

そして手が勝手に侍女長のお尻の方に行き撫でている。


「フフフ、おいたさんね」

それを見ていた王女様は、俺を蹴ってくる。


「全くダルイ眠いだと嘘をつくな!こっちに来い」

無理やり太ももから剥がされ、引き摺られて外に出される。


「これを見ろ、貴様が2日前にやった後だ!」

目の前には黒い大地が現れる、そして2日前って?


「これが貴様の行った諸行だ! よく見てみろ黒い燃え跡しか無いだろう!」

うん恐ろしい魔法だね、これからは気をつけて使うことにしようと!


「爆発の風で消えたけど、残りを騎士団の水魔法使いが消したのだ、後で甘味でも食べさせておけ」

「甘味をあげるだけで良いの?」

「当たり前だ!貴様を差し出す程の事では無い!」

あゝまた相手が増えるんだ、俺って優良物件。


またみんなで喧々諤々けんけんがくがく話していると何人かの人が現れる。


「王女様おはようございます。本日もよろしくお願いします」

恰幅のいい騎士が挨拶してくる、後ろにも人がいる。


「あゝおはようございますね、本日も調査お願いします、そしてコイツがこの状態にした犯人です、請求はコイツ宛でよろしくね!」

俺をジロリと見る、恰幅の良いおじさん、後ろの人も睨んでくる、いや〜モテるね、男は拒否だけどね!


「こちらの御仁がこの様に大地を黒焦げにしたと?」

「そうよ、黒焦げにした犯人です、身柄は引き渡せませんけど、一生をかけて賠償金は払わせますわよホホホ、ザマーねお兄さん」


すると男達みんなが俺に近づいて跪く。

「御免なさい、でも何か?」


俺は男達の行動に首を傾げる?

「賠償金は要りません、その代わりに我が領との友好を結んで欲しい」

なんと友好の申し出を受けてしまった、何故?


「此奴と友好しても何も良い事は無いぞ、気は確かかイエドロリ領主!」

「もし我が領と敵対したら、街などこの魔法で灰土になります、そうならない様にこの方との友好を我が領は求めます、王女様」

戸惑いの王女様、そして後ろの男の人達から1人が発言する。


「王女様これを見てください、もう目が出ているんです」

お爺さんの持っている器に盛った黒い土から、何かの葉っぱが出ている。


「こちらのメイドさんに聞いた所、外の水道の水は魔力水との事、試しに昨日種を蒔き水をかけた所、朝には芽が出て来ました、良ければ今日一日中、大地に種を蒔き水を撒きたいと思います、許可を頂きたい」


「おいベンガク爺さん、研究は後で良いだろう?」

「この建物が有るうちに試したいんじゃ、ハナタレ小僧がワシに意見を言うな!」

お爺さんのが領主に文句を言ってるよ、不敬じゃ無いの?











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