第125話 特大ファイヤーボール!

俺は唱える、凄く大きな炎を、それも丸い炎を!


最初は太陽を考えたけど、流石に大きすぎると思って、何かの映像で見たナパーム弾が破裂する丸い炎を思い出した。


「よし全MPをこの1発に込めて!」

俺の頭上には火の玉があるはずだけれど、自分には熱く感じられない!

恐らくは自分の魔法で、被害は自分に来る事は無いはず!


俺は投げる様な仕草で、頭上の球を投げてみた。

「ファイヤーボール!」

「待てやめて!」

王女様が何かを言っていたけど、俺には聞こえなかった!

だって止められなかったんだもんね、ごめん。


そして俺から離れたボールはかなりと言うか、だいぶ大きかった!


「ハハハでかい火の玉!」

その瞬間、俺の意識は飛んで行った!


俺が目を覚ました時、見慣れた天井があったが。

「知らない天井だ、ここは何処かな」

異世界に行ったらみんな言っている最初の言葉! 言ってみたかったハハハ。


「ハハハでは無い、このアホが!」

「全く初めてで全MPを注ぐなんて、命いらないんですか!」

王女と侍女長に怒られた、だって知らなかったんだ!倒れたのは俺のせいでは無いはず。


「もし倒れた所に誰もいなかったら、野生の魔獣や魔物に襲われて死ぬ所だぞ!」

「明日からは私が手取り足取り教えます、本当に心臓に悪い!」

騎士団長もサブマスもお帰り、無事で良かったよ。


「良かった、もしお兄さんに何かあったら、私の亜人との出会いが無くなります」

ラインユールは相変わらずで、安心だよ。


俺が倒れた後の事を聞いたら、本当にMP切れは危ないらしい!まずは気絶すると間周りが敵の場合は命が危ない!

そして魔力を補充をすぐにしないと、それだけで命の危険があるそうだ!


本当は魔力ポーションという物があるそうだけれど、今回の領地に戻る工程には必要は無いと言う事で持ち合わせは無し。


みんなが慌てている所にメイドの1人が、このお店の水は魔力水だという事を思い出して、それならMPポーションの原料だから効果があるかもと、湯船に俺を連れて行きシャワーで全身に魔力水のお湯をかけたとのこと。


すると灰色の顔が、青くなり、オレンジから赤くなった所で、畳の上に寝かせたそうだ、いつもの侍女長の太ももの上に!だから抗議の声が近かった。


そして行方不明の皆んなは、如何したかというと。


まず行方不明になった理由は、魔物を見つけた副団長が馬から降りて、団員と2人後をつけたら、草に隠れた大穴に落ちた。

よく見たら、かなり奥の深い洞窟みたいだと言っている。


そして奥からは、大型の魔物が入り口まで来て空を見上げては奥に戻って行く様子を岩影に隠れて見ていたらしい。

その時下から馬に指示したらしい、口笛を吹くとこちらに来いか、基地に戻れと命令できると。


戻った馬を見て、傷が無いことから危険では無いと思った騎士団長が、探しに行って同じく馬から降り、魔物の後を追い穴に落ちたんだって、サブマスもラインユールまでも引っかかったんだってさ、アホだね!


そして此処からは俺たちが絡んでくる。


俺のファイヤーボールが投げられた後、勢いで森の木々を倒して高温が森を抜ける。

後から燃えた空気を周りの空気が補充、そして穴の中の空気も外に吸われて行く。

穴に落ちて合流した皆んなは、穴の中から巨大な火の玉の頭上通過を見て、これで死ぬと思ったらしい!


その後は、上昇した空気で穴の中の空気と一緒に吸い出されたら上空にそしてファイヤーボールが反対の山にぶつかり弾けて、その衝撃でまた地上に戻される。


そして慌てて火を消して魔物を討伐しながら、こちらに戻って来たと言う。


え〜と助かって良かったね、お互いにハハハ。


「こぉの〜、笑い事では無いんだよ!」


王女様に思い切り頭を殴られた!
















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