第124話 王女様の魔法!

優雅にテーブルでお茶を飲んでる俺と王女様、残りのテーブルでもメイド達がお茶を飲んでいる。


「もお1時間立つけど誰も戻って来ないね?」

「そうね、可笑しいわよねラインユール!」

しかし返事が無い?


「あらラインユールはどうしたの侍女長?」

「先程探索第二陣として、1人で出て行きました」

「そう、ならばもう少し待ちますか?」


そして更に1時間、誰も戻って来なくて、時間だけが過ぎていく。


「仕方ない俺が見にいくか、バリアーでどうにかなるだろう!」

「守りは良いけど、何か有れば戦闘は出来るのか?」

確かに、俺は戦いはできそうに無い、守りで逃げるだけだな!


「魔法の使い方ってどうやるか知っているか?」

「お兄さんはお店を出し入れ出来るのに攻撃魔法は出来ないの?」

「アイテムBOXて知ってる、それは出来るけど後がわからない?」

俺はわからない事は聞くことにする。


「早く言えばサブマス残して教えられたのに、私は火魔法の中級までだな」

「へー凄いね、少しやって見せて!」

「ならば、誰か水魔法できる者!」

2人のメイドが手を上げる。

「級はどのくらいなの?」

「上級です」

「中級です」


2人が答えると、王女様は。

「なら少し派手にもしても大丈夫ね、上級もいるしね」

言った側から、口元で何か言っている?


「ファイヤーバレット」

火の玉が10個以上、目の前の数本の大木に襲いかかる。

真ん中から穴が空き燃え盛る。


「ハイハイすぐ消して!大騒ぎになるから」

メイドさんはもう詠唱している。

「「ウォーターバレット」」

今度は水の球が、かなりの数燃える木に襲いかかる。


ジューと音が鳴り火が消える。

「もう王女様早すぎる、後ろにウォーターウォール出す暇無かった!」

「本当よ上級はウォーターカッターなんだから、火は消せないわよ!」

メイド2人は怒っている、王女はてへぺろだ。


そしてこちらを向き、胸を張りドヤ顔。

「どう凄いでしょう」

「放火魔の最上級だね、メイドさん達が可哀想だろう!」

今度は俺に怒られてしゅんとしている。


「でも参考になったよ、凄い魔法だね!」

下を向いた顔がまたドヤ顔に戻ってる。


「分かったなら、魔法はイメージだけど適性があるのよ! 本当は教会の石板で調べるんだけど、お兄さんは転移だから調べて無いよね、どうしよう?」

俺はステータスを思い出す、初級魔法は何種類かゲットしている。

そしてイメージなら、地球で見た映像が脳裏にある、それにMPもあるからどうにかなるはず。


「聞くけど、火魔法の初級はなんなんだ?」

「炎かな、台所の火を点けるのに使うわよ」

「それでさっきのがファイヤーバレットって、火の玉の連発なんだね」

「そうよ、修行して段々と上の魔法を使えるわよ、それと今言ったファイヤーボール単体が初級魔法よ」


ファイヤーボールが初級なら、俺にも出来るかも知れない!後はイメージ。











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