第121話 俺の処遇!
そして野営地に止まり店を出したけど、何故か俺はまたお好み焼きのテーブルの上で正座している。
外の馬車には若いメイド達が、座布団を出してヒソヒソ話。
「どうしてくろれようこの男、私が泣いてやめてと言ったのにやめないなんて!」
「最後は離さなくて、足絡めて来たのお前だろう!」
俺は言ってやった、そしたら下を向いて肩が震えだす。
「この男は、切り落としてやる、誰か台所から包丁を持ってきて!」
「駄目よ王女様(欄)、まだ誰も妊娠してないから!」
「そうよね、やっと分かってきたんだしアレ」
「はい、私も200年我慢したのが嘘の様です!カイカン」
そうだ俺は悪く無いぞ!悪いのは・・・誰だろう俺かな?
「とにかく、キチンと決めましょう!このお兄さんの立ち位置を」
「う〜む、体の中心少し右寄りかな!」
「何を考えているの、貴方はアマゾネスに囚われた男なのよ!これからは子を孕むまで地下牢に閉じ込めて置くわよ!」
「そこは可哀想よ、アニオタハーレム野郎には、暖かいベットをあげないと!」
恐ろしい王女様の言葉に、侍女長はやんわりと諭す。
「こんな鬼畜には、ベットは要らない!後座で十分よ!」
「後座と言えば座布団が増えるなら、この畳も外に出せば翌日には元に戻るのかな?」
「あゝそれ良いわね、増えたら畳敷の部屋作れるし、いつでものんびりと床に転がれる」
畳の事を話していると、現地人のモーロルが聞いてくる。
「これは良い物なのですか?」
「日本人のアイデンティーかな、この世界だと分かりずらいよねモーロルにはね」
「はい初めて見たり触ったりしたので、使い方がまだ分かりません?匂いは気に入ってます」
「この上で、座ったり、寝そべったりして運動も出来るわよ、武道の柔道も畳の上でやる物だしね」
聞きなれない言葉に戸惑うモーロル。
「柔道?」
「あゝ教えてやろうか、俺は少し出来るぞ!これでも2段だ」
俺はこの危機から抜け出したくて、昔習った柔道を教えようとする。
すると騎士団長(ソリアナ・響子)が言ってくる。
「やめときなさいモーロル、組み伏せられてそのままベットよ、どうせ男が女とする時は、縦四方とか横四方で色々と触ってくるからね」
味方の騎士団長から厳しい言葉。
「そぅそんな事しませんよ、立ち技を教えますよへへ」
「お兄さん、見え見えの行動はよしてね! 武道をエロに変える事は許さないわよ武人としてね、その他は全て許すけどねフフフ」
うーん騎士団長の竜の尻尾は武道を貶すことか、気をつけよう。
「それでもう降りて良いですかね?」
「まだ話が何も決まって無いわよ!良い事貴方はこれから私の夫なの旦那様、ええい認めたくない、コイツに会う前の私に戻してよ!」
「もお話が進まない、蘭は何を言いたいの?」
「大公様(カオリ)が言った事は守るけど、みんながお兄さんに馴れ馴れしくしたら、それを見た人がもっと増えるでしょう特に女の人が!」
「それで?」
「だから、今でも皆んなでお兄さんの側に来るでしょう、それをどうにか
ふむふむ、みんなが頷いている。
「それで順番制を決めるわよ、それとお兄さんの行動範囲ね!」
「具体的には?」
「昼間は私の見える範囲に置きます、夜は10名まで一緒のベットを許可します、その内何人かは妊娠して離脱するでしょうからね」
「俺は商売したいんだけれど!」
俺は自分の意見を言う、しかし誰も聞いてくれない。
「お兄さんの意見は半分却下、ただ王女様の周りにず〜とでは息苦しくなりますね」
「何よその言い方は、私が圧をかけていると言うの!」
「そうでは無いのよ、お兄さんも息抜きがしたいはず、午前か午後どちらかは、お店をする事は許可しても良いはずですよね」
「そこに他所の女性が言い寄って来たら?」
「まあメイド達を置いておいて、監視させましょう」
「騎士団でも良いぞ!」
「ダメですよ肉食女子団は! お兄さんが店では無くて、座敷に篭りっきりになりますから!」
「そんな事は無い・・・はずだ」
騎士団長その一拍はなんなんですか? 騎士団女子の方々は恐ろしいんですか?
「アレを覚えた、女子を舐めないでよ騎士団長!」
「騎士団は秩序がある、昼間からはしない・・・はずだ」
またもや謎の一拍空き、何を知っている騎士団長!
「でもね〜」
侍女長さんは王女を見る、残りの2人も見る。
「何よ、何か付いている?」
王女様は顔を手で触る、それを見た騎士団長とサブマス。
「そうね、気を付けます」
「私も秩序ある行動を!」
「何よなんなのよー」
王女の言葉は、闇夜に木霊する。
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