第114話 古代魔法!
ステータスを見ると隠れていたスキル・クエストが結果と共に現れていた。
今まで空欄や特典のなかった項目が少し現れた。
75、古代魔法を使う1回(死者蘇生一回限り)
76、古代魔法を使う2回(死者蘇生蘇生リセット)
77、古代魔法を使う5回(死者蘇生もう一度)
最初に、古代魔法の店をアイテムBOXに出し入れした事で、クリアしたみたいだ。
そして最初に使うのは、アイテムBOXにあるアイツの遺体なんだろうな?
やはり何かの魔法でカオリは、自分の未来も見えたんだろう。
そして家の周りは女性騎士達が巡回している。
本当は魔法水を撒けば、みんな休めるんだろうけどね。
「お兄さん眠れないんですか?」
ラインコールが馬車から出て来て、俺に話しかける。
「中があんなだろう、寝る場所が無いんだよ!明日は馬車の中で昼寝だね」
俺は立ち上がり、店の中からビールと紙コップを持ってくる。
「ラインコールもビールは飲めるだろう、一杯やろうよ!」
「いや〜ぁ飲みたいですけど、私も一応は警戒中で」
無理やり注いだビールを、ラインコールに渡して。
「乾杯」
勝手に乾杯してやる。
「全く仕方ありませんね、ではお付き合いで一杯だけ頂きます」
一口飲むと一気に飲み干す。
「美味い、もう一杯下さい」
「良かったよ、美味しいなら」
俺はまた注いでやる。
「この世界で、まともな酒を飲みました!やはりmaid in Japanは伊達じゃ無いですね」
元フランス人から褒められたよ、日本!
「そうだお兄さん、サブマスさんはお兄さんのメイドに成るって本当ですか?」
「う〜ん、どうなんだろうね? もう1人のお嬢さんもそんな事を言っていたしな」
エルフメイドか、フフフ。
「この世界でエルフのメイドか、羨ましいな俺にも何処かに居ないかな!」
ラインコールの呟きに、此処で俺は思い出した。最初の国の事を!
「なぁーラインコールさ、俺が最初に此処に来た国の王様は、エルフを第2王妃として嫁に貰っていたぞ!」
その言葉にラインコールは俺の胸元を掴み、必死の形相で問いかけてくる。
「な、な、なんですかそれって! エルフを嫁にした王族が居るんですか?」
とりあえずは、俺の胸元を離して椅子に座ろうか、騎士達が見ているからね。
「落ち着けよ、まあビールでも飲んで」
またコップにビールを注いでやる。
「なんて幸運な王族がいるんだ、どうすればそんな出会いがあるんですか、お兄さん!」
俺は知らないよ、エルフとの出会いなんてね。
「それとそのエルフの王妃に、2人の王女様がいてね」
また胸元を掴んでくるラインコール。
「もうお前は興奮しないで最後まで話を聞けよ!もう教えないぞ」
その言葉にラインコールは手を離す。
「失礼しました、続きをどうぞ」
「全く、それでな、その国には獣人も歩いて居たんだ」
俺の胸元を掴もうとするけど、止めるラインコール。
「やはり獣人は居るんですね、その国の名前はなんと言うんですか?」
「国か? 確かスベリエ王国のだったっけな、かなり遠くの方だよ、俺が頑張って自転車漕いで、逃げて来た所だからよく分からないけど」
そう訳も分からず、暗闇でも走り抜けて来た方向だから分からないけどね。
「スベリエ王国ですか知ってますよ、何回か貿易しましたのでね」
また闇夜から現れたのはマユユさんだ。
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