第109話 昔の戦争のお話!

「私は逃げる事はしない、そして私の力で貴方を守る」

サブマスが宣言すると、ソリアナが!


「100年早い、私にさっき負けた癖に!」

「其方は100年先に生きてはいないだろう、私は200年は生きているぞ! まあもう戦う事は無いな、同じ男を主人と崇め婚姻したのだろう?」


そこでソリアナは下を向いて一言

「まだ結ばれてない、このお兄さんは手を出してくれないんだ!」

「何だ、私と違って魅力的なスタイルだろうに、もしかして違う趣味か?」


待て変な方向に向かって行くな、俺は普通の男だ!

「君達待ってくれるか、まずこの状況を」


俺の話を聞かず、4人で井戸端会議を始めてしまった。

たまにチラチラと俺の方を見るけど、話は止まらない。


仕方無しに、外に出るとラインコールとギルマスが居る、騎士達の向こうには伯爵と領主とお嬢様。


俺は2人を店前に呼んで、テーブルを囲む。


「中で女性陣は話中だから我々男はここで話を纏めておこう、まずギルマスさん貴方の正体を我々2人は分かっているけど、他には喋らないから頷いてくれ!」

(幻影魔法で姿を変えたオーガだよね)

小声で俺は言うと頷いてくれた。


「どうやって分かったのだ、サブマスの正体も分かっているのか?」

(あゝエルフと確認してサブマスの解答も得ている)


「やったー、やはりエルモガモガ」

手でラインコールの口を止めて、注意する!


「さっきも言っただろう、声を上げるな驚くな!」

ウンウンと頷くラインコール、今度騒いだら口では無くて首を絞めると忠告する。


「それでサブマスと俺の処分はどうなるのか?」

「俺は気にしていないし、それに悪いのはラインコールだぞ!お前が2人に謝らないといけないんだ!」

「私が悪いのか?」

「あゝ内密にして行こうと思った所に、お前が騒ぐから彼らが攻撃して来た。元凶は君だよラインコール君」

「おっ俺がか」

そしてラインコールは頭を抱えて、地面に正座する。


「そうだ聞きたいんですけど、亜人さん達ってどうして幻影魔法で姿を隠しているんです、その姿は永遠に隠すんですか?」


ギルマスはしばらく考えて、話して来る。


「まず過去の戦いの歴史だな、人族対亜人の大規模な戦闘が何千年が前にあったんだ!その時の停戦と言うか終戦の話し合いで我々は、自分の領土以外は姿を一部分隠して人族となっている」

過去の戦いに、領土を持っている亜人の国があるんだ。


「その戦いって、凄かったの?」

俺は純粋に聞いてみた?


「まず人族と亜人の違いは能力にある、亜人の戦闘に特化した者や魔法に特化した者を相手にするには、亜人1人に対して確実に勝つ為には、普通の人間なら100人以上の人族がいるな! そして戦いお互いが傷ついて、改めて冷静になり話し合いが始まったんだ」

そしてギルマスは、その戦争の事を話してくれた。


ある国で、亜人10人を取り囲み戦って居たんだが、人数に優る人族が亜人を葬った。

そこで止めれば良かったが、その人族の王は全ての国民や兵士を動員亜人の領土に侵攻した、その数100万人で兵士50万人に、民兵50万人だった。


対する亜人の兵は、武に長ける者3万人魔法に長ける者2万人だったようだ。


本来なら亜人5万人と戦うなら100倍の500万人の人族で対等で勝つ為には1000万人からは居なければ勝てない!その1/5の人数なら負けは人族の方だけど、ある程度戦いが進んで双方に被害者が出始める。


人族30万人、亜人1万人の被害が出た所で、人族の王から停戦の申し込みを受けたそうだ。


そして話し合いの結果、元の国境線まで戻り遺体は返還、100年の停戦で合意した所で、救援要請をしていた周りの人族の軍隊が援軍に来た。


勝手に救援要請をして亜人に停戦した事で、怒った2カ国が停戦を行った王様を殺害。


それからもお一度亜人の国と戦おうとした所で、殺された王の国は亜人の国に協力して、亜人と共に2カ国を撃退!


そして一応は終戦となった。











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