第108話 エルフ確定!

全然出て行かない3人、困ったね?


「私は構わない、なんなら逃げれば良いんだから、でも先ほどの行為には責任を取って貰うからね!」

責任てなんだろう?まあ悪いのはラインコールだからね、俺に責任を取る義務は無い!


「3人は出ていかないんだな?」

「ええ話を聞くわよ!」

「監視です監視!」

「護衛ですよ、護衛!」

三人三様の勝手な理屈を付けて話を聞くようだ。


「ではサブマスさん、何故幻影魔法で姿を隠しているのです?」

「逆に聞くけど、何故に私の本当の姿がわかるのだ!」

サブマスさんは驚いた表情、言って良いのだろうか?


「まあ薄らですけど形は分かりますよ、ギルマスのアレもね」

俺は頭に両方の人差し指を立てると、驚いた様だけれどすぐ冷静に話してくる。


「そこまで分かっているのか、いつから分かっているんだ?」

「初めに会った時ですよ、酔い潰れて正体を表すかと思いましたけど、ただ酔い潰れただけでしたね」

俺の笑顔に、サブマスは戸惑っている。


「何故私達の正体が分かるんですか? 鑑定魔法では分からないわよね」

「それは俺が・・・」

此処で異世界人と言って良い物なのか、まあ最初の国でも色々やってバレているかも、そもそもあの街でもバレているよね? ただ言ってしまうと一緒にいる彼女達にも、迷惑が掛かるかもしれない。


「ある能力を持ってましてね、近くにくれば全てが分かるんですよ」

その時3人が。


「いゃ〜、思い出した!メリーシュ早く座布団を貸して!」

「良いじゃ無いですか、結婚するんだし」

「そうです、鎧だって無理なんだから!」

「それでも、3枚なら大丈夫よね」

俺に聞くなよ、離れれば分からないから外に出れば良い。


「王女様は何をしているんだ?」

サブマスの質問に侍女長は答える。

「ああこれね、服も透視して裸が見えるみたいなのよ、お兄さんの能力! それで何でも鑑定して見えるんだってさ、サブマスの裸も見ているはずよ」

サブマスは俺を睨み、聞いてくる。


「今聞いた事は本当なのか!」

敵と見れば索敵で全ての情報が、脳裏に出てくるから本当だけど。


「まあ今の所敵認識だから、近づけば全ての情報はわかるよ、職業や能力!その他の事もな」

「ならば」

一言を言った後に土下座の姿勢で俺に言ってくる。


「耳を触られた事は我がエルフ族では婚姻の証、全てを男性に捧げると昔から言われている儀式です。そして裸を観れるのは主人か母親や女性達のみ、我が夫として、ついて行きます」


えぇ待って下さい、耳触ると婚姻、裸を観れるのも旦那のみ? そんなのきいてないよ〜!


「あゝ気をつけてください、女性のオーガのツノを触ると婚姻の約束になります、男は対決を申し込む事になりますからね」

オーガは男女で取る意味が違うのか、ウーム?


「ちょっと待ってよ、エルフ族て何よ」

「やっぱり、違う種族っているんですね!」

「秘密って、それ以上の重要情報ですよ!」


「こんな大切な事を黙って死んだのお祖母様」


ラシーヌの叫びは乾物屋の天井で遮られ、空まで届かない!












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