第102話 お酒は人を変える!
店を出して中に入る、食品倉庫に向かうけどメイドさん達が着いてくる。
「凄いですね、何処かの問屋さんの倉庫ですか?」
「違うよ、今まで店で売らない物を此処にストックしてあるんだ!酒類は隣の倉庫だけど今は行かないから」
一応は釘を刺しておく、この子達はもしかして、お酒の事を知っているかもしれない。
「やっぱりあるんだね!アルコール類は!」
「ビール以外は、何があるのかしら?」
「私は焼酎が、すんごく飲みたいけどね!」
「やっぱり大人はワインよね!」
「何言っているのみんなお子様よ! でも大人ならブランデーよね」
やはりこの5人は、みんな酒の味を知っているみたいだ。
「あら貴女、13歳はお酒を飲めないわよ!」
「何言ってるの自分だって16歳よ!飲めないじゃ無い」
「此処の法律では15歳から飲めるのよ!」
「それは今度変わって、ラシーヌ様が20歳からて言っているわよ!」
「えぇ私は18歳で飲めるんじゃ無いの?」
「此処にいる人は誰も飲めませんよ、恨むなら法律を変えた大公様と王女様を怨みなさい」
「クワー、怨めって言われても片方はお亡くなりになってるし、もう片方は、私たちの上司よ無理じゃん」
「そう言うことよ、後少しの間待っているしか無いわね」
「8年は長いわよ、せめてビールだけでもお願いします」
「私も7年は待てない、今すぐ飲みたい!」
「私も後5年か、やはり長いな!本来なら飲めるのに」
「私は4年、仕方ない待っか!」
「結局最年長の私でさえ後2年か、あの食後の一杯が懐かしい」
へー法律て変えられるんだ、2人はかなりの権力者だったんだね。
「よしこの先領土に着いたら直訴して、領内法を変えてもらいましょう。
お酒は15歳からって!」
「何言っているの!お酒は12歳からよ!」
「それは道義的に無理ね、18歳でやりましょう」
「ずるいわよ、自分の飲める歳を言うなんて!決めたキリのいいところで10歳で直訴しましょう」
「「「「賛成」」」」
その後領地に着いたら本当に直訴したらしい、まあ変わる事は無かったらしいけど。
そして今は、いつまで経っても帰って来ないメイドを見に来たメリーシュエに連れて行かれて、俺達の前で説教されている。
「何故すぐ出来ないの! 皆さん待っているんですよ!」
「そんな事言われても・・・そう言えば侍女長はお酒が有るの知っていましたよね?」
メイドの突然の質問に言葉が詰まる侍女長さん。
「知っていましたけど何か?」
「なら何日か前に、飲酒法を変えたのはここのお酒を私達に飲ませない為ですか!」
「そっそんな事は無いわよ、私は法律に絡んで無いからね」
「でも知ってましたね侍女長!」
「ええと、ドーナツを食べましょう、腹が減っては戦はできぬと言いますし、脳に糖分が回ると良く動ける様になりますよ」
話を逸らした侍女長さん、5人に当分の間付き纏われる!
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