第96話 ラインコール!
夜、メイド経由でカオリから和食の注文が入ってくる。
卵焼に、ひじきと大豆の煮物、ワカメとにんじんきゅうりのピクルスを混ぜてサラダ、そしてウニ瓶詰めと蟹缶と鮭の身のほぐしで三色丼! デザートはアイスクリームのイチゴジャム乗せ!
それを見えない様に蓋をしたのだけど、追加注文がくる!つくりませんよ!
断ったらメルーシュエ達メイド軍団が集団でくる、ただ若い人達?
ウニは嫌いだろう、蟹も食べたことあるの?
そして家探しで、材料を発見されて作らされました三色丼を!
そして強奪した三食丼を持ちながら。
「心も体も開いてますよ」
と言って城に戻っていったメイド軍団、最後の言葉はなんだったんだ。
今度は年配のメイド達?
そして残りのアイスとジャムを強奪された。
「フフフお姉様達に色々と聞いてますよ、最初は優しくお願いしますね」
何の事なんだよ、セリフが反対の様な気がする?
そして騎士団長ソリアナは。
「もうすぐに奪わないから、明日まで大公様の護衛よ!この不満は10倍返しだから!」
どう返すか、聞きたいけど、三色丼の残りの俺の分を強奪していった。
そして落ち着いて、ビールを飲みながら夜の訓練場を見ていると暗がりから執事長のラインコールが、スキップしながら来た?
「おうお兄さん、大公様から聞きましたよ、あの事を!」
どの事なんでしょうね?
「そのビール幾らですか、私にもください」
「銀貨5枚ね!」
「ならこれで2本お願いします」
大銀貨を受け取り、サービスでおつまみにピクルスを出してあげる。
「私ね、この世界に来て、あゝ生まれ変わりですよ30年になります、それで目標があったんです、ビール美味しいですね」
もしかしてカオリと結婚か?ただ会った時でもおばさんだぞ。
「その目標は、昔の文献に会った亜人を見つける事なんです!そして先程大公様に聞きましたら、お兄さんがエルフとオーガに会ったとの事、何処で会ったんですか教えてください!」
えぇ、そんな事! でもスキル無いと発見て言うか確認と言うか、見られないと思うけど?
「スキルありますか? 鑑定でも良いですけど」
「私は有りますよ! 2つで1つは暗殺スキルです、これ内緒ですよ大公様は知ってますけど」
コイツカオリを狙って、返り討ちになったパターンだね!
「なら答えます、幻影魔法と言いますけど、相手はその魔法で姿を変えてます、それをどうしますか?」
「幻影魔法そんな高度な魔法があるんですか・・・」
考えているラインコール。
「まずはその魔法の取得ですね! お兄さんはその魔法の取得方法を知っていますか?」
俺は異世界に来て店の周りをウロウロしていて貰ったんだよな、本格的な魔法取得方法はしらないな〜
「俺のは特殊な方法で貰ったんだ、執事長さんも何かの偶然で取得出来るかもね」
「特殊ですか! そこが転生と転移の差ですかねフム」
そしてまた考え始めるラインコール。
「ならば、幻影魔法が出来る人を見つけて聞いてこよう、ではまた」
ラインコールは闇に消えて行く。
「暗殺者て闇に消えるのはカッコいいね」
あゝエルフとドワーフに始めの国で会っている、その時は幻影魔法を使って無かったな?
そして考えたら鍵の開け閉めでバリアー貰ったから、怖がる事は無かったかな!
安心したら久しぶりにステータスを思い出したので見てみる。
「ムムムなんだこのスキルは?」
新たなスキルに俺は興奮した。
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