第95話 本当に最後の言葉!

俺がソリアナとメイド達と遊んでいた頃、お城の会議室ではまた何か動きがあったみたいだ。


「昨日言い忘れた事を発表する、明日お昼頃死ぬ予定!」

大公が言った瞬間、周りは騒ぎ出す。


「なんの事です、叔母様」

「そうです、なんの話なんですか、またその様な事を」

王女と王が叫ぶ、周りの人も色々言っている。


「静かに静かに」

メルーシュエさんが叫んでも喧騒は止まらない。

「鎮まれ鎮まれ」

今度はラインコールさんが叫んで、少し静かになる。


「もお一度お聞きします、それは神託ですか?」

「そうよ、決まったからお知らせに来ただけ、残り1日ね」

王の言葉に大公は答える。

 

「それと、私の葬儀はしなくて良いわよ、国民にも知らせなくてね!

大した功績もない者の、葬儀何てしなくて良いわよ!」


「そんな事は、父母に代わって私をお守りしていただいた大公様が、何の功績も無いなんて、私には言えません」

「そう、ならば褒美は貰います、葬儀費用よりも安いと思うわよ!昨日言った通り、ラシーヌちゃんを私の元の領地に戻す、そして侍女長と侍女長が選んだメイドと第3騎士団の一部を貰っていくわよ、昨日言った通り生き返った時の保険としてね」


「生き返りも神託ですか?」

「昨日も言ったけど、確信は無いから無理なら生き返らないわよ、明日昼に消えて、そのままかもね、ただラシーヌちゃんは私の死に顔見たら領地に行かせるから、邪魔は無しにしてね!それじゃあ無いと生き返りが、恨みの悪霊となって復活かもしれないからヒヒヒ」


周りはこの言葉を信じる事を良しとするか迷っている。


「大公様、明日昼にですね、そして亡骸は無し、ラシーヌ様以下何人かが城を去るですね?」

「後一つ、今騎士団訓練場の隅にいる人も私の死に顔を見たら居なくなるからね、ラシーヌちゃんが連れていくなら我が領土、しないなら何処にいくのかしらねフフフ」


これは決定なのか、王は心底震える、大好きな叔母が神託で明日居なくなると、本当に死ぬのか確認させてほしい、でもそんな事は言えない時が流れる。


「また一つ言い忘れた、死に顔を確認するのは今の2人だけよ、その他の人は廊下で待機していて、ラシーヌちゃんが部屋を出たら入っても良いけどその時には私の全てが無くなっているはずだからね!」

やはり王でも最後の別れはダメらしい。


「それじゃあね、残りの時間は自室で過ごすのでお別れしたい人は先着100名まで受け付けるわよ、お話は5分までね人数多いから」

そして立ち上がり、大公達4人は部屋に行く。


「本当にお別れなんですね、大公様」

「蘭ちゃん泣かないの、一時の別れよ恐らくね」

「間も無く下から彼らが来ますがどうしますか?」

侍女長が聞く。


「ラインコール、うまく捌いて、そしたら貴方がほしい情報を上げるわよ!この30年探していた事がついに分かったのよ」


ラインコールは不思議そうな顔をしている。

「私の探している物は沢山ありますがね、どれなんです?」

「フフフ、頑張って捌きなさい、その後に恐らくは貴方の人生が変わるかも、始まりかな!」

「それは神託ですか?」

「うーん、神託と言うか謎が解けたと言うか、まあ楽しみは後の方が期待は大きく成るけど価値ありよ」


「ならば遺言として聞きましょう、でもその前に来る者を捌きましょう」

そして執事長は扉の外に。

「えぇとメルーシュエはソリアナ呼んで来て、それとメイド達に明日の事を伝えといて、抜ける子は居ないと思うけど、たまにドジな子がいるから気をつけなさいね、蘭ちゃんは私の横よさあ最後まで頑張りましょう」


そして呼ばれたソリアナはまた夜俺の所に来れなかったとさ!


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