第94話 賭けに負けた騎士団長!

こんな時は救世主が現れるはずだ!


背後から押されてガラス戸まで30cm、その時に声はかけられる〜。


「団長何をしているんです、此処の警備をすると言って此処に来た様ですけど、何でタオルなんですか? 遠くで男性騎士達が噂してますよ」

遠くに男性騎士達が、訓練を止めてこちらを見ている。


「アイツら〜、後で訓練でギタギタにしてやる!」

捨て台詞を残してソリアナは奥に消える。


「メイドの君達、何故団長があの様な格好をしているのか知っているかなぁ?」

5人は首を横に振る、そして今度は俺を見てくる。


「貴方が此処の重要警護対象の方ですね、もしかして、何かを団長に強要してますか?」

鋭い目の威圧と、剣に指がかかる。


「知りませんよ、私はメイドの彼女達と話していただけです、そうだよな?」

「ハイ」

「同じく」

「同じです」

「「話をしただけ」」


女騎士は、不思議そうに考えているが、

「昨晩も、一時団に帰ってきたが、容姿が綺麗になり良い匂いがした。

此処には何かその様な物があるのか?」

言った側から、メイド達に近づき髪の匂いを嗅いでいる、匂いフェチか!


「似てる匂いだな?ウン? 貴方様も同じ匂いがもしかして・・・団長聞きたいことが有ります、出てきてください」

大声で叫ぶから、他の騎士団員達も集まってくる。


「負けた後に、何がこの中であったんだ! 騎士団長は負けて錯乱して解らない言葉を言っていたので大公様がこの建物に入れたが、その後」

また睨んできたよ女性騎士さん、周りはどんどんと騎士が集まってくる。

昨日の再来だ。

 

「ああ出てきましたよ、ソリアナさん」

メイドさんが指を挿したので背後を見る。

怒っている様だ、その顔で俺の横を通り過ぎる、その時。

(又よ又、いつになったらやってくれるの、蜘蛛の巣生えちゃう)

周りは理解しない言葉だけどメイド達は聞いていた。


(うわー、第3騎士団長激おこ見たい)

(まあ2回目じゃね、キチンとお風呂入って準備してお預けじゃね)

(私なら、無理やり押し倒すけど)

(ホラ昨日負けたから、それは出来ないのかもね)

(あゝあれね、若い頃彼氏とコスプレ衣装でホテル行った時やらされた)

(嘘〜あれやったの!)

(若気の至りよ、昔は若かった、今も若いけどね)

メイド達はヒソヒソ話。


「君達、ソリアナさんまだ居るんだけどね」

5人は俺の影に隠れる。

「御免なさい」

「ちょっとした冗談よね皆んな」

「私は関係ありませんよソリアナさん」

「そうです、早く一緒になれる様祈ってます」

「そうだ皆んな仕事に行こうか、城の方にね」

メイド達は被害を受けぬ様に、逃げようとするけど。


「あんたらメイドは此処の警護だろう、とにかく私は騎士団に少し言ってくる、それと都合の悪い時だけ日本語で喋るな、私が錯乱したと思われたんだ、あんたらも同じだと思われるぞ!さてと」

今度は振り向き、背後の騎士達を見るソリアナさん。


「副団長、大声出さない、普通に呼べ!それと此処に居るやつ稽古を付けてやる、甲冑着けて訓練場に10分後に来い、顔は覚えているからな!」


可哀想な騎士達、もらい事故の様だね!


そしてまた俺の方に来る。

「今夜此処で食事を呼ばれたい、よろしいか?」

強制かよ!断ったらどうなるんだ。それに目に涙?


「えぇと、分かりましたよ何か作りますね、どうせ大公様達も来るだろうからね」

「あゝそれは・・・」


誰かが邪魔をするだろ〜、夜が楽しみだ!












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