第84話 5人目!

女性騎士さんが、槍を突きつけて俺を突くけど、適当に避けたフリして(バリアーで弾く)体を逸らす。


「おかしい、当たっているはずが怪我一つしないなんて!」

女性騎士さんは、それでも何度も突いてくるけどでも俺は避ける!


そして時が過ぎていく。


そろそろ疲れた、逃げ回るのも楽では無い。

女性騎士さんも、疲れからか何度か転んで転がっている。


「くそ〜当たっているはずだ、何故倒れないんだ」

ソロソロ疲れたから辞めようよみんな〜。


それでも向かって来る女性騎士さん、また転んだよ!

「終わりだ」

俺は石突の方を、騎士さんの顳顬こめかみに付ける。


「今君は死んだよ、反対なら頭の右から後ろに槍は突き抜けて行ったはずだからね」

女性騎士さんは俺を睨みながら。

「くっ、殺せ、生き恥は晒さない」


ウォー生のくっ殺ろだよ、初めて聞いたウォー!

テンションの上がった俺は、背後から3人が近づいて来るのは分からなかった。


「全く、イジメですね」

「くっ殺せ、て言わしたかったんでしょう」

「アニオタの真髄、やっぱり結婚考え直そうかな」


大公様の言葉にみんなが気づき、輪が分かれて道ができる。


「第3騎士団長ソリアナ立ちなさい、私はこの方は特Aのお客様と言っておいたはずよ、その方と戦うなんて、こちらに来なさい」

「ほら変態オタクさん、あんな事言わして満足!」

「私もあれをしないとダメですかね」

王女の変態には慣れて来たけど、侍女長は普通に戻ってくれ!


また店にUターンした。


「全く汗だくで土汚れ、お風呂に入って来なさい、メイド達も順番に入っているけど順番を抜かして良いわよ」

「お風呂って?」

(此処にはあるの、ボディーソープもシャンプートリートメントもよ、早く入って来なさい)

「そんな物が」

「奥左突き当たりよ、下着の替えはサイズ2種類しか無いから、合う方で着なさい!

ノーブラはダメだからね!」


「合うかな?」

「無理だけど、タオル入れればどうにかなりますね」

「まぁそこの変態は気にしないはずだから、私昨日泣いてよかったよ、あの言葉を言ったら襲われていたかも」

「さっき周りに聞いたら、ソリアナは負けたら好きにしろって言ったみたいよ!」

「クワー、好物じゃんそこの変態の」

「私もお一度過去に戻って違う人と一緒になりたい、大公様に言われて待っていたけどね」

俺を見るな2人とも!


「なあ妹よ、さっきの女性騎士さんてまさか過去日本人なの?」

「そうよ名前はソリアナ、日本名は響子ちゃんよよろしくね」

5人目の日本人なのか、そんなに日本人は異世界に来るのか!


「言ってなかったけど、執事長のラインコールはフランス人よ、パリにいるオタクだったけど、転生でコチラに来たけど記憶は確かよ、5年前に思い出して此処に来たからね!今は30歳かな、彼とも良くしてね。


フランス人の転生者かよ、見た目そのままで分からないな。


「さて何でソリアナと戦う事になったの?」

「そいつさ、王女様を泣かしたって因縁かけられた、泣かしたのは侍女長なのにな」

俺は王女様を指差して言うと。

「そいつって指差すな、くっ殺ろ変態め!」


「しかし結構いろんな人が来ているだな、彼女はどの県の人なんだ?」

「京都よ、だから蘭ちゃんと関西グループで仲良いのよ、年も同じだしね」

すると噂の騎士さんが風呂を上がってコチラに来る。


「どうだった?」

「もうあの髪には戻れないと思ったのに、黒髪では無いですけどサラサラです」

皆んなに髪を見せる女性騎士さん!


「そう良かったわね、それをこの世界に持って来たのは、此処にいる私のお兄ちゃんで、転生者のマサシ兄ちゃんよ挨拶しなさい」


俺を見るソリアナさん。


「さっきは失礼しました、ラシーヌ様が泣いたと言い敵討ちを申し出て、迷惑をおかけしました、すいませんでした」


「良いよ気にして無いからね」

「では先程の条件通りに、我が身を捧げます、いつ床に行けばよろしいですか?」


「いや来なくて良いよ、そちらは好きな人と添い遂げてね」

「そう言うわけには、お風呂に入ったので此処で今すぐでもよろしいです、折角着替えましたけど、脱ぎます」


妹よ、止めてくれ!急にハーレム結成の事態になっているぞ!













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