第79話 王城に着いた!
この世界で初めて街にと言うか、王都に入った!その先は王城に!
急に偉くなった気分です。
「このハーレム願望オタクを城に入れたら、メイドがみんな孕みますよお祖母様!」
失礼な王女だ、俺はそんな事はしないぞ! 多分ね。
「その危険は無いと思うけど、洗髪料を出すだけで女は寄って来そうよね?」
「来ますね、それに他国の女も訪れるでしょうよ、お風呂に毎日入っていたなら!」
俺をジト目で見てくる王女様、可愛い顔が残念になっているよ。
「まあ聞いてくれ、俺は品行方正だ! 何も揉め事無く、また城の外に問題無く出る事を誓う」
ジト目が更に細くなる。
「アニオタが更に自分を追い込んでる、言うほど信頼性を失くすのにね」
イヤイヤそんな事は無いはずだ。
「お兄ちゃん黙っている方が少しは賢く見えるわよ」
妹よ追い討ちするな!
「お祖母様、日本人のアニオタは賢くは見えませんよ」
なんなんだこの王女は!日本人を馬鹿にして・・・あれそう言えば?
「聞くけど君は何で「はい着きました降りて下さい」
俺の質問は遮られ、馬車は王城の玄関に着いた。
馬車の周りには、侍従やメイドさんがいっぱい、ドアを開けたのは少し年配の女性だ。
「お帰りなさいませ大公様、王女様」
「ご苦労様侍女長、変わりは無くて?」
2人が出た後に俺も馬車から出て行く。
すると護衛でついて来た騎士達以外の侍従やメイドが一歩下がり、ナイフを抜いてくる。
侍女長と言われた年配女性が、妹と王女様に警告してくる。
「大公様、王女様コチラにすぐ来て下さい、背後から男が狙ってます」
男って?俺は周りを見るけれど、俺以外は居無いよね?
「プププやっぱりアニオタは不審者なんだね、動くだけで!」
「ラシーヌちゃん笑って無いで、皆んなを止めないとね、侍女長この方は私の兄よ、年は違うけどね」
妹の言葉に侍女長さんは頭に?マーク。
「お祖母様、その言い方は益々混乱しますよ!」
「そうなのね本当の事なのにね、まあ良いでしょう、コチラの方は特Aのお客様です、失礼の無いようにね! それとナイフはしまいなさいよ、あぶないからね」
カオリの言葉に、全員がナイフを仕舞い戦闘態勢を解いてくれた。
「では応接室まで案内してやってください、私は一度奥で着替えますからね」
俺はさっきの侍女長の案内で、応接室に案内された。
やはり海外の城みたく豪華な作りだ!
お茶を持ったメイド達が入ってくる、俺は座るように侍女長に言われて座った。
椅子も一応はフカフカだ!もっと硬いかと思ったけど、ただ俺の所の安い座布団の方がもっとましだよね。
少しして、着替えた2人が入ってくる。
「お待たせね、それではお話ししましょう」
「侍女長は居て良いわよ、残りの方は退出してください、ちょっとナイショの話なのでね!」
王女様の言葉でメイド達は出て行く。
「では聞きますよ? お兄ちゃん!」
長いか短いか、妹との久しぶりの会話が始まる。
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