第75話 謎の人物!
降りてきた2人の女性と抜刀した騎士が背後についてきている。
「懐かしいわね、貴方達剣は仕舞いなさい! 危険はありませんよ」
年上の女性が命令すると兵士達は剣を仕舞う。一体誰なんだ?
「この世界に来て60年神託を受けて50年よ!やっと会うことが出来た!
神託の残り期間が後5日だから、焦って王城に戻ってきて良かった」
女性は独り言たのだが、周りには聴こえている。
「お祖母様、涙が出ていますよ大丈夫ですか?」
「御免なさいね、懐かしくて思わずね、さあ挨拶に行きましょう」
そんな事を言いながら、2人はコチラに近づいてくる。
「今晩は、此処には何時からお店を出しているんです?」
年寄りの女性に突然聞かれたよ、討伐帰りの騎士達は、金を差し出さないと店を壊すって言われたけど、本当なのか?
「ええと半日前ですけど!」
「馬鹿な事を言わないでよ! どうやって半日で建物が建つのよ」
若い方の女性が怒り出す、何故だ俺は正直に答えたのに。
「貴女にお話ししたでしょう、異世界から来た人には特殊な能力が有るってね」
「そんなの幼い時に私達に、お婆様が話したおとぎ話でしょう!それに私の能力は・・・」
「フフフ、ならそれは現実になったわよ、おとぎ話は史実にね!
改めて今晩は、お兄ちゃん」
こんな年上からお兄ちゃんて、全然知らない西洋人風のBBAに、異世界の人に言われても困るよ誰なんです?
「お祖母様気を確かにしてください、神託の残りがわずかだと言っても焦らないで下さい、第1に私と変わらない年の人を、お兄ちゃんなんて言わないで下さいよ!」
また剣を抜く騎士達。
「大公様、目の前の男は
待ってくれ、俺は人だぞ、妖怪や魔物では無いよ!
焦る俺に大公と言われる女性は。
「さっき言ったでしょう、剣は仕舞いなさい異世界の方の力は分からないのよ、私の能力みたいにね、ラシーヌも慌てないのよ。
それでお兄・・・改めてサダマサシさん久しぶり元気だった、この体で言われても分からないかも知れないけど、貴方の妹のカオリよ!」
「何故俺の名を? へっカオリ?妹?」
「まあこの姿なら仕方ないか、ならこれよこれ!」
妹と自己紹介してきた年上の女性は、腰の袋からある物を取り出す。
「これに見覚えがない、ほら裏のシールはファンだったアニメの女の子よ、全く兄が就職しないアニオタなんて同級生達には言えなかったわよ恥ずかしくてね!」
俺の携帯、確かに角に傷があり、背後のシールは某ろりろりアニメの女の子だ!就職はしないわけでは無い、家業を継いだだけだよ!
それにアニオタは否定しない。
「本当にカオリなのか? 姿は違うけど?」
「だから言っているじゃないの、妹のカオリってね」
異世界あるある、転移したら転生した妹が年上だった、ラノベの題材になるよな! そんなラノベもあるかもしれない。
突然の転移で驚いたけれど、姿形は違えど知り合いの妹と会った!
この先どうなるのか? 神だけが知っている!
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