第73話 簡易裁判!

バケツの水が2人の顔にかけられる、ザバーンと!


「何だ何だ?」

「もうイヤ、何が起こったの?」

水をかけられた2人が椅子から転げ落ち、目が覚めたみたいだ。


「あれー此処何処、ギルドの食堂?」

「あゝそうみたいだな、それよりサブマスよ挨拶しろ」

「ええと領主様」

2人はそのまま挨拶をする。


「お前達2人に聞きたいことがある、まずは椅子に座ってくれ、誰かタオルを持ってきてやれ」

ギルド職員が背後に駆け出す。


「さてお前達に聞く、外の店と何が合った?」

まずは店が無くなった事を伏せて、2人に質問をする。


「それは・・・」

「話し合いに行きました、そこでお昼に蕎麦をいただいて、ええとお金は払っています」

サブマスは素直に答える。


更に領主代行の質問。

「なら何故騎士団が2人を回収して、ここまで送り届けているんだ?」

「えぇ騎士団が送ってくれたんですか?記憶に有りません」

「私達はお酒を試飲して、酔ったのよねギルマス」

「そうだよな、すまんが途中の記憶が無い」

2人は酔い潰れて記憶を無くしたようだ。


「あの店は無くなったぞ、お前達2人に追い出されたんでは無いのか? 例えば武力で挑戦して従わせ様と返り討ちに遭い、君達2人を騎士団が回収したんじゃ無いのかね!」


強い口調で聞く領主代行、まだ自分が税をかけると言ったことが、最初の原因だと思っていない。


「店が無くなったんですか?」

「えぇ、だってマユユって言う商人が商業ギルドに行って、パンのレシピを渡す事で、税がなくなる事を言ったら安心したはずよ!

その後はお酒の入荷量が少ないから、更に人数制限するって言うから、新しいお酒を2人で試飲して・・・記憶が無くなっているわよ?」

そして商業ギルマスがいる事に気づく!


「商業ギルマス、パンの事は解決したのですよね?」

存在を気づかれた商業ギルマスが、みんなの話に参加する。


「解決したけど、お店が無くなって解決しなくなったという事ね」

「解決してないんですか?」

「だからお店が無くなって、解決の道筋が無くなったのよ、もっと悪くなったわね実際に」


もう誰も解決する道は無い、マサシが戻らない限り。


「しかし分からないわね、冒険者ギルマスとサブマスの2人が、お店に行った理由よね」

みんなが冒険者ギルマスとサブマスを見る。


「だから何故と言われてもねギルマス」

「・・・分かった正直に言おう、午前中の会議の事で、あの店主を応援する冒険者の暴走を、止める事を思い立って店主に接触した」

「何で商業ギルドが間に入って、解決してたのに!」

「それは知らなかった、冒険者ギルドはギルドで動いたのだ」


「なら責任は冒険者ギルドね!」

「何を言っているんだ商業ギルマス、根本の原因は領主代行さんだろう」

ムッとする代行。


「私が店を追い出したと言うのか!」

「そうだろう、貴方がパンに税を掛けようとしなければ、こんな事は起きなかったんだ!」

「貴様〜、そこに直れ首を刎ねてやる!」

怒りMaxの領主代行!


冒険者ギルマスは、領主を睨みながら商業ギルマスに問う。

「ならば、伯爵様に裁定をお願いしよう、どうだ商業ギルマス!」

「それをやらない為にさ、私はパンのレシピの為に帆走してたんだけどね!」


今度は商業ギルマスを見て提案する冒険者ギルマス。

「此処まで来たら伯爵様にお願いするぞ、いいな商業ギルマス」

「仕方ない連名で報告書を出すしか無いわね」


全ての裁定を伯爵様にお願いする、2人のギルマス。


そして領主代行は裁定が決まるまで、針のムシロに座る気分だったってさ!


~序章終了~



※作者より※

此処で長い序章が終わりました、次話より本編が始まります。

色々とハーレム展開になりますが、異世界冒険は続きます。


第1話の伏線を次話より回収して行きます。

さて誰が出て来るでしょう!乞うご期待下さいね。


尚最終話迄には、題名をどうにか回収したいと思っています。











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