第72話 誰が犯人だ!

城壁の外の木の側に行った、領主と商業ギルマスと領主の娘。


「本当に無くなっているわよお父様」

「あゝ・・・」

力の無くなった、領主代行は膝をつく。


「レシピはどうなるのよー」

商業ギルマスが空に叫ぶ。


騒ぎを聞いた街の住民が門の所で騒いでいる。

「見ろ店が無くなっているぞ!」

「あゝ、確か昼に冒険者のギルマスとサブマスの2人があそこの店からこの街の中に運ばれたな」

「あの2人が何かを知っているかも知れ無いな」

「よし冒険者ギルドに行こう!」

「「「オー」」」

何人かの住民が冒険者ギルドに走り出す、騒ぎを聞いた人々も冒険者ギルドに。


その頃冒険者ギルマスとサブマスの2人は酔って夢の中。


門の所にはマユユも来ていたが、外に出れない。

「何なのよ、騒ぎで来てみれば外のお店が無くなっているなんて!

やっぱりあの時に外に出ていれば良かったのに、商人の感は何処に行ったのよ!

お宝の山の前にいたのに、油断して落とし穴に落ちた気分よ〜」

門の外に向かって吠えるマユユ。


「困ったな、何でこんな事になるんだ?」

「だって、レシピでどうにかするって事になっていたのよ本当よ」

「しかしこの状況はどうして何だ?」

「マユユさん経由で、大丈夫なはずなんだけど?」

そこに騎士団長が、マサシを追いかけた先から戻ってきた。


「領主様、コチラに来たのですか?」

「あゝコチラの店は何処に行ったんだ!」


「その事で我々は痕跡を追いかけましたが、王都方面の道で痕跡を失いまして戻って来ました」

「王都方面に行ったのか?」

「それが馬車や馬の足跡で消えてしまった様なんです、なので何処に行ったかは分かりません」


しばし考える領主代行!そして騎士団長に聞く。

「何故出て行ってしまったんだ?」

「はい我々が気がついた時には無くなっていて領主様に報告と痕跡を追いかける者とに分かれました。

ただその前に冒険者ギルマスとサブマスの2人を、店主のお願いで回収して冒険者ギルドに送って有ります」


アイツらは会議に出ていた、もしかして税のことを話したのかも知れない!

「2人を冒険者ギルドに送った?」

「ええと、酒の試飲で酔ったので、冒険者ギルドに送ってくれと言われてお送りしました」


この言葉を聞いた領主代行は街の中に向く。

「よしみんな冒険者ギルドに行くぞ!あの2人を尋問する」

領主以下そこに居た者達は、冒険者ギルドに向かう。


その頃冒険者ギルドには、住民が集まり騒いでいた。

「オーイ、ギルマスいるか」

「サブマスは!」

「皆さん勝手に中に入らないで下さい」

対応する職員と住民が揉めていると、外から領主達がそこに現れる。


1番背後の住民に声をかける。

「通るぞ」

振り返り領主代行を見た住人。

「はい領主様」


その声を聞いた住民みんなが黙り、道を開ける。何人かが領主に話しかける。

「領主さんギルマスとサブマスの2人を出してくれ!」

「そうだ奴らは知っている筈、あの店がなくなった事に!」

「あの店を無くしたのは奴らの筈だ!」

「「「「「そうだそうだ」」」」」

住民達は声を揃えて領主代行に訴える。


「まあ皆は落ち着いていろ、キチンと私が裁定する」

領主代行がみんなに向かって言うと。


「頑張って領主代行さん」

「アイツらを締め上げてくれ」

「もお一度あの店を此処に戻させてくれ!」

領主代行が此処にきた事で住民は落ち着き、領主代行達が冒険者ギルドに入るのに花道を作る。


中に入るとギルマスもサブマスも食堂の長椅子で寝ている。

「誰かバケツで水をかけてやれ」

騎士が水を汲みにバケツを持って外に出て行った!









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