第68話 税は無税のはず!
何故か俺はお昼のお蕎麦をゴツい顔の人と食べている、その隣には神経質そうなメガネの淑女さん。
でもこの人達、あれだろうー。
「美味しいですね」
「あゝ美味い、お代わりを食べたいが話し合いをしないとな」
突然の話し合いですか?誰とですかね、お2人は並んで座ってますけど?
「店主」
「あゝ片付けますね、ごゆっくり話し合いをして下さい、飲み物がいるなら何か出しますけど?」
俺は丼を持って後ろに下がろうとすると。
「ビールは出るのか?」
「夕方以降です、今は果汁ジュースか、紅茶ですね」
「何を言っているんですギルマス、貴方片付けは良いから此処に座って!」
お2人で話し合いじゃないんですかね?
「俺と何か話し合い?」
仕方なくまた座る俺。
「イヤな、その〜、あれだよ」
「ギルマス、キチンと説明をして下さい」
「俺は良いからお前が彼に説明をしてくれるか?」
「仕方ありませんね、それでは店主さんお話を聞いてください」
やっぱり俺となんだ、そしてメガネの淑女さんが俺に話してくる。
「実はですね、この店の税の事で先程まで街の重鎮が集まって会議を開いてました。
今は途中休みで夜にまた集まります」
俺の店の事で重鎮さん達が集まって会議? 税の事だって!
「待って下さい、ある人に聞いたんですけど、門の外は税が掛からないと聞いていますが?」
「ええ基本的には掛からない事になっているわよ、自由と安全との引き換えに、税を払わなければ魔物や盗賊に襲われても誰も守ってくれないわよ」
そう確かに最初に聞いた。
「なら何で税を掛ける話になったんです?」
「此処の領主、本当は代行何だけどね、そいつが此処のパンを毎日沢山食べたくてね、税の取引にしようとしているのよ」
確かに領主のメイドさんが、毎朝10個ずつ2種買って行っている。
「パンが食べたくて税金を掛ける?分かりませんけど」
「私も説明して居て、分からなくて困っているのよ、だから会議を止めて此処に説明に来ているのよ」
ご苦労様です淑女さん、これからも税が取られないようにお願いします。
「そうなんだよ、此処が出来て冒険者達の仕事が、安全に金を稼いで帰ってくるに変わっているんだよ、ギルドの酒の売り上げは落ちたけど、此処で酒を飲む事がアイツらの生き甲斐になったみたいなんだ」
「そうよ何時もなら二日酔いでも依頼を受けてたけど、此処の酒を飲んだ冒険者は誰も翌日に依頼を受ける時は素面なのよ、よほどお金を稼いで此処のお酒を飲みたいのね」
冒険者さん達の生き甲斐か、ならツマミももう少し品数を増やすか。
「依頼が済むのでギルドも儲かるから、食堂のお酒の売り上げが下がるのは見て見ぬ振りね、チラチラ」
「あゝ酒の売り上げの落ちるのは仕方ないな、チラチラ」
「2人とも、いくらチラ見してもお酒は出しません!夜にお越しください」
「ハハハ無理だったか、噂のビールを飲みたかったが!」
「私は女性の冒険者が奢りで飲んだと言う冷酒を飲みたかったわよ」
酒は夕方以降のルールは厳格です!
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