第49話 秘密は始まった!
メロウが新たにダンジョンを見つけたので、騎士団が活発に行動している。
「マサシ様、この水道水を少し頂いてもよろしいでしょうか? 対価はお嬢様が後日に、お支払いすると言ってますけど!」
「どうしたんですか急に許可をもらうなんて? 今まで持っていってましたよね?」
「お嬢様から外の水道も井戸と違って、お店の中の魔法水と同じだと聞かされました! 今まで無償で使っていてすいませんでした」
まあ俺も店の前は外水道から店前に撒いていたので、無料と思われても仕方ないよね、これからは対価か? お金の心配が若干無くなるね。
「ちなみに、魔力水てどう作るか知っている?」
騎士さんAが答えてくれる。
「人伝に聞いたことでは、薬草と水に魔力を通して煮るそうです、そして違う薬草を入れてポーションを作ると酔っ払いの錬金術師が言っていました」
他の騎士さんBも言う。
「俺の聞いたのは、魔力と水を流すんだけど、底に魔石を置いておくと酔っ払いの魔法使いが言っていたぞ」
そして、最後に騎士さんCが言ってくる!
「お前達は間違いだよ、酔っ払いの商人が言う所には、ダンジョンの奥に宝箱から樽で出て来ると言っていたぞ! コレが正解だ」
俺は思う、酔っ払いと言う時点でどれもハズレで、ただそれに近い方法があるはずだ!
魔力水は薬にしても、何かを錬金するにしても1番最初に使う物らしい。
それが出来ないと、錬金術にしても薬を作る事にしても、初めの物ができない様だ。
それを湯水の如く店の前に撒く俺は今太閤かな! ただ小銭を撒いているだけだけどねハハハ。
ともかくは価値のある水を贅沢に撒いている事を自覚しよう、それと魔力水の盗水にも気をつけようね。
俺の今日やる事は、ふっくら美味しいパンを作る事だ!
その1はコッソリとバターを大量に作る。
その2はコッソリとドライイーストをパン生地に混ぜる。
その3はコッソリと冷凍フルーツのイチゴを煮て砂糖を混ぜてジャムを作る。
その4はコッソリと卵を使用する事。
昨晩ついに実行しました、飲み物も、冷凍食品も増やせるんです。
台所に鎮座する、大型冷蔵庫を中身ごと裏口から出して、倉庫の前にコンセントを入れずに放置、翌日にカラの鎮座していた所に大型冷蔵庫が現れれば俺の願いが届いたと思いたい。
そして見事に新しい冷蔵庫(型同じ)が流し台の横に鎮座していた。
今まで中身だけ移動してたけど、これからは倍に増えるぞ! 卵も1日20個だ、10個は俺が朝飯や料理作りに使っても良いだろう!
メリーナやメイド達は、俺の魔力水やダンジョンの件で忙しくて、丸っ切りこちらには来なくなった。
料理人も、全粉乳を渡して、バター作りに励んでいる、それだからバターミルクパウダーの事を皆んなには黙っている。
俺が使うからね、宿の食堂には全粉乳だけを渡す、これしか無いと言ってねプププ。
だってメリーナにこれ以上情報を出したら、頭がパンクするかもしれないからね!
それと俺もパン作りは初めて、成功してないのに発表したく無い、失敗した時に笑われると2度と作りたくなるからね!
そして風向きは宿から俺の店を通って騎士団駐留場に行くから臭いもバレないはずだ!
バレて困るのは忙しくなっるメリーナだから、バレるまでは黙っておく!
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