第45話 ウドンスープも進化する!

メロウと話していると時間が経ったので、夕飯を食べる時間となる。

今日はお手軽にレンチンで済ませる、朝からあんな事があったんで精神的に疲れた。


メロウは最初神棚の所で寝ていたが、昨日扉を開けて中の鏡を見せたので、昨夜からはその前で寝ている、狭いので落ちないかな。


結局はメリーナとは話があの後は出来なかった、イノシシの魔物も戻って来なかったので良いとしよう。


翌日いつもの様に起きる、珍しく誰も居ない、やはり昨日の事は大事件なんだと思った。


朝食は目玉焼き、一つくらいは食べても良いだろう。


そしてまずは店の中を片付けて倉庫に持っていく、今日はギフト品を特別販売する。


さあ扉を開ける、並んでいるのは5名ほど、結構宿泊客が居たみたいだ。

「店主さん、昨日食べた名物のウドンは此処で買えるのね」

「はい買えますよ、昨日は塩味でしたか? それとも醤油味ですか?」

「確か塩味よ、色は薄いけど美味しいスープだったわよ、隣の方は濃い色のスープだったわね」

おお遂に2種類のスープを出す事にしたんだね、料理人の腕が上がった様だ。


「ではこの乾麺をお湯で戻して、一度ザルにあげます」

「待って待って、今料理人を下から呼んでいるの、材料だけ先に売ってくださいね、売り切れたら困るので!後で宿の料理人に聞きますので」


へーそんなサービスを始めたんだ、やるね料理長さん。


「なら特別に、薄口醤油もお売りしますね」

関西風の薄口醤油セットを、1セット売って上げる。


「コレで2人分の麺とスープも出来ます、コレで成功したらもう少し多くの量をお売り致しますのでね、それと醤油は空気に触れて風味が落ちますので早めに食べてください」

醤油を詰め替えて卸す、容器はポーションの容器だ!


この世界に本当にポーションはあった! 切り傷や火傷などは飲むか掛ければ治る。

二日酔いの翌日も飲めば完治して寝不足も無くなる。

傷薬と栄養剤を足した物だと思った。


少しすれば、商人や冒険者もやってくる、ゴミを持っていれば常連、何も持ってなければ一見さん対応で客接待。


そしてそれが終わった頃にスージーさんが俺を呼びに来る、まずは昨日お嬢様と話し合えなかった事を謝られ、新しい魔物避けの方法を提案してくれた事を感謝された。 


その後にスージーさんに手を繋がれて、隣の食堂に行く。


その姿を見たメリーナが、俺達の手元をガン見していたので慌てて離す。


「ウッホン、マサシ様、昨日はお話をゆっくり出来なくて御免なさい、それとあの魔物避けの対価は幾らになりますか? 毎日宿にも撒いてくれていてありがとうございます」

水道水の対価か?幾らにしよう。


「メリーナ、精霊のメロウが言っているけど、あまり撒き過ぎてもいけないみたいなんだ!」


俺はメロウに聞いた事をメリーナに話した、その顔は驚いて固まっている!


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