第40話 メリーナの秘密!
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「お嬢様失敗しましたね、次はどうしましょう?」
「もう時間が無いのに、前の別邸が完成して此処の所が、新たな街と認定されてしまう」
「はい、宿は完成しましたけど一階の食堂以外は、まだ営業しておりません。
お風呂も開店時の洗髪料をお売りする為に、一時開いただけですね」
「そうなのよ、反対側の建物が出来たらお父様が、王族と貴族の方々を呼んで此処を街にして、街開きを行おうと言っていましたからね、開店祝いの席でね」
「はい実際招待状を発送してましたからね、それに招待客に紛れてお城のメイド長が偵察に来ていました、恐らくは精霊様を見られているかも知れませんよ」
そうなのだ、彼女はエルフの血が入った人とのハーフで、もしかして黙っているけど、精霊様を見られているかも知れない。
「では来るなら第2王妃様ね、一緒に来るとしたら第2王女様よね、本来なら幼い第4王女様をお連れするはずですよね」
「はいこの事を報告すれば確実に第2王女様が来ます、その前にマサシ様と既成事実を作り第1夫人の地位を貰っておかなければなりませんよ! 奥様にも協力する様に、従業員一同共に指令を貰ってます」
「やっぱり、こちら側に引っ越したのは失敗でしたね」
「仕方ありませんよ! 我々メイドや騎士は、お嬢様の護衛も兼ねていますからね、あちらの建物に部屋数が無いのが誤算でしたね」
マサシ様のお家は仕切りの扉があまり無い、お風呂やトイレにはあるのだけれども、店と食堂と台所は上から丈のないカーテンしか無かった。
「暖簾でしたっけ、視線を妨げる布の名前は?」
「はいその様なお名前でした、あれはあれで使い様があるみたいですね、此処でも合図に使っております」
店の入り口に、朝の開店の合図で出して閉店の時に仕舞う事で道ゆく人に食堂が営業している事を周知している。
最初は反対の意味を取られて、暖簾のない時に中に入ってこられた! だから騎士達も最初はめちゃくちゃ朝が忙しかったのを覚えている。
「さてメイド作戦は失敗しましたが、もう少しお近づきする為に頑張りましょう、王族が来る前に!」
俺の知らない所で、色々と画策されているみたいだ。
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「さて看板も作ったし、お店のお客さんと従業員募集の人を良く見比べないとね、失礼があっては商売に響くからね」
そして今日からは新作のかき氷を発売する事にする。
試験販売だが、缶詰のシロップを凍らせてかき氷器で削った物に餡子を乗せた物を出す、金時だ!
お茶を凍らせて抹茶として誤魔化して宇治金時で売る事も考えて2種出す、どちらも5杯限定でね!
そして道ゆく人は、店を見て側まで来て冷たい飲み物を飲む人と、商品を買う人に別れる。
ただ此処は山の上!かき氷を食べる気温には少し温度が低いかも知れない。
もう少し日が登って、暑く成る事を願おうね!
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