第38話 麹菌!
嵐が過ぎ去った後はのどかな時間が過ぎると、みんな思って居たけどどうやら違うみたいだ。
まず隣の宿が本格的に始動する。俺の所の食材にも限界があるので、通常の宿の料理は料理長達が行い(セトさん含む)、スペシャル料理は俺が作る事で決着したと思ったら此処は、高級宿! 金に糸目を付けないで全員注文してくる、ので夕飯限定にした。
そして帰りには俺の店で何かを買って行ってくれるので俺は、ホクホクだった。
瓶詰め缶詰ギフト品も限定でたまに店頭に並べると、道行く人が走って寄ってくる光景がよくある、キラキラ光る瓶に吸い寄せられるみたいだ。
そして宿の客は朝早く宿を引き払って、俺の店の前で待機している。
数量は限定してないけど、宿に出た物を自宅でも食べたい様で買って行ってくれている。
この頃セトさんと料理長は、醤油の製造方法を研究している。
店の隅に乾燥麹を俺が発見して、2人に何気なく使い方を教えてしまった。
近所の料理好きなご婦人が、大豆とこの乾燥麹の袋を買っていくのを思い出して、探したら見つかって2人に袋の後ろの説明をしたら作って見たいとなった。
まあ頑張ってと送り出したら、時間の空いた時に研究していた。
そして何時になっても出来るのは味噌ばかり、俺は大豆を煮て砕いて麹菌と塩を混ぜて器に置いておくと伝えたら、出来るのは味噌? そうだよね味噌の製造方法なのだから!
そこで醤油の裏ラベルを見て原料を確認したら、化学記号の他に麦の文字を発見!そして麦を混ぜて作ると教えたら、2人の料理人魂に火が付いて、研究棟をドワーフ親子に発注、時間が許す限り作っては失敗を繰り返している。その内に成功する事を祈ろう。
味噌は味噌で料理に使う事は出来る、味噌汁に豚汁!肉を漬けて味噌漬けにも成るし、おにぎりに付けても美味しい!味噌も普通に作って貰っている。
そして同じ麹でできる物に、日本酒が有るんだけど、米を研ぐ段階で断念、やり方が全く分からなかった。
酒はまずワインを作って、蒸留してブランデーを作る事から始めようと思う。
何故なら料理人達と賄いを食べていた時に、後ろでドワーフ親子に聞かれて哀願される。
施設も作るし、酒を作る職人も連れてくると言われてしまって、断ることが出来なくなってしまった。
ただ口外しない口の固い職人を希望と伝えておいた! どんな人が来るのか楽しみだ。
俺は日中は店番と茶屋の運営をしている。
道ゆく人が、暑いので結構お茶が売れていく、湧水も有ると教えているのだけれど、珍しさからか毎日完売それと並行して団子も売れていく。
お茶も、台所で煮出してペットボトルに詰め替えて冷やす事で1日に出て来るお茶のボトル以上の売り上げを上げている。
翌日生まれるペットボトルは、宿の高級品として別ルートで下ろしている。
飲み終わったペットボトルは要回収してもらった。
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