第27話 王都から早馬!

翌日、鍵を開けて寝たらやはりお嬢様とメイドに文官、騎士2人も俺の周りで寝ている。精霊のメロウは神棚にいるが、動かないから寝ているんだろう。


顔を洗って、朝食の準備をした。

今日のオカズは卵焼きに、焼き海苔と味噌汁。少ない量だと翌日戻っていても気づかない!消費期限は延長されているのだろうかな?


食堂に朝食を持って行くと女性達の影は無い、妖精のメロウが匂いで降りて俺の側に来た。

「美味しそう、私にも分けて下さい」

「こんなに多く食えるのか?」

少し考えて答えてくる。


「その黄色いのを少しと、白いのも昨日食べた位なら食べれます」

卵焼きはスプーンで一杯、ご飯を白玉2個分ね!俺は小皿を持ってきて分けてあげた。

そして全てが空中に消えると、空の小皿だけテーブルの上に降りて来た。


「美味しかったです、また探検に行ってきます」

メロウはそう言って外に出て行った。


俺は朝食を食べた後に、また白玉団子を作る為に台所で調理開始! 出来た団子を冷ますために、一度店のギフトや瓶缶類を裏の倉庫にしまってから、ガラス戸を開けて外に出る。

 

兵士さん達に挨拶してから1日が始まる。


外にはボツボツと人が歩き始めている、日の出と共に出発してきた人達だ。


少しして早馬が目の前を駆け抜けて行く、その内の一頭が隣の宿屋に泊まった。

降りた騎士が、入り口の騎士さんに話しかけると、慌てて2人で中に入って行った。


何か揉め事だろうか?


俺は呑気に店の奥に戻り、白玉達を冷蔵庫にしまってまた外に出て店番をする。


暇な日中、何事も無く時が過ぎれば良いと思う心と、今日こそお客様を1人でも作るぞと思う心が葛藤する!


少しすると隣の建物から、スージーさんが俺を呼びにくる。

「奥様が間もなく此処にお戻りになります、詳細を説明しますので隣に来ていただけますか?」


奥様帰還の早馬だったんだ!

「ええ良いですよ、鍵を閉めないと」

「貴方此処を警備しておいて、マサシ様は隣でお嬢様と会議しますからね、さあマサシ様は安心してこちらに来てください」


スージーさんに手を引かれて、俺は隣の建物に行く。

食堂になる所は、俺の家の外テーブルと同じデザインだ!メルーラが作ったんだね。


「マサシ様お待ちしていました、先程早馬でお母様がこちらにお寄りになる日が知らされました。

3日後に、こちらに着くそうです!もう出発してるとも書かれています」

奥の方に床に転がっている騎士がいる、先程の人だね!


メリーナは俺に手紙を見せるけど、俺はまだ字は読めない?こんな時には普通チートで読み書き出来るだろーに!


「ごめんね、読めないから説明してくれるかいメリーナさん」

「失礼しました、まだ読み書きはできないのですね、それとさんは要りませんからね」


それからメリーナは

手紙を指でなぞりながら俺に説明してくれた、ただ此処の宿は完成していないどうするんだろう?











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