第21話 スパゲッティミートソース!

翌日の夕方には、本当に軒が出来てしまった。


「どうだ少しの風なんかには負けん、ドラゴンの羽ばたきでも飛んで行かんぞ」

「この机と椅子の出来も褒めてくれる、私も会心の出来だからね」

確かにこの建物にマッチした屋根と、家具だね合格。


「なら此処に座ってくれる、すぐに夕飯と酒を出すよ!」

「イヤまず酒をくれ、早く!」

「私もお願いします」

飯よりも酒か?さすがドワーフ、俺は奥から冷えたビール瓶を2本持ってテーブルに置く。

2人は素早くコップよりも瓶に口を付けてラッパ飲み。


「プハー、うまい」

「うーうー、効くねー!冷やしたビールは!」

俺がビールをコップに注ぐよりも、中身がなくなるのが早かった。


「全くいい飲みっぷりだね、注ぐよりも早く中身が無くなるなんてね!」

俺は少し嫌味を入れて話す。


「仕方ないだろー、工事を進ませるにも、中に入れる調理器具が来ないから進ませる事も出来ない、だから完成が遅れて酒が何時になっても飲めないんだからな!」

「本当契約違反だよ、キチンと契約守れってねハハハ」

その時に隣から声がする。


「へー契約違反ですか、自分勝手な創芸して置いてよく言いますね!どちらが契約違反なんでしょうかね!」

お嬢様が何故か怒っている様だ。


「マサシ様、夕飯お願いします、7人分です」

「ならば、あちらのテーブルに座って下さい、2テーブルを使って下さいね」

そして俺は奥に行く、ドワーフ親子にはウドン定食と焼酎コップ一杯サービスしてあげる、持って行くと2人は飛び上がり感謝される、今度は飯を食べながらチビチビ飲んでいる。


お嬢様達には、スパゲッティミートソースと、海鮮ピザ!具は干し海老と干し貝柱と醤油漬けのするめを乗せた物、匂いは美味しそうだから後は食べてみてもらう。


「この麺は新作ですか?」

「はいスパゲッティミートソースです」

皆んな上手くフォークを回しながら麺を絡めて口に運んでいく。

ピザも日本人なら手で食べるけど、海外の人はフォークでクルクル丸めて食べていた。

それを皆んなに教えると、まず手で食べてから熱いのでフォークで丸めて食べていた。


「このパンもまた違う感触で美味しいですよ」

「お嬢様ピザと言います、これは上に海の物が載っているので海鮮ピザです」

俺が説明をすると、スージーさんが話に参加してくる。


「麺も美味しいけどこのピザですか?これも本当に美味しいです」

何故かこの時肩を掴まれる、振り向くと騎士団の隊長さん。


「マサシ様、これの対価はいくらになりますか?我々も食したいです」

いくらと言われても、まだ計算してないからな?


「今回初回なので、一回サービスします、ただスパゲッティミートソースの方でよろしいですか? ピザは少し時間がかかりますのでね」

「すいませんお願いします、人数は15名でもよろしいでしょうか?」

「はい時間はかかりますけど、なるべく早く出しますね」

するとまた肩を掴まれるドワーフ親子だ。


「我らにも御慈悲を」

「私もお願いします」

2人で頭を下げてきたので、出してあげる事にする、だってこの2人が作ってくれたからみんなで食べられる所が出来たんだもんね!


そして奥でスパゲッティミートソースを作っているとメイドさん達が手伝ってくれる、ただお代わりを要求されたので、更に追加した!










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