第18話 泊まりのお値段!

翌日勝手口外の増えた業務用冷蔵庫と冷凍庫を見に行く。

中身は増えている、これなら酒類や清涼飲料水の増殖も出来る。


俺は更に業務用冷蔵庫と冷凍庫の増殖を開始する、外に4台とも隣の騎士団駐屯場で預かって貰い、更なる機械の増殖を計る。


更に翌日には、元の場所にあった物も勝手口の廊下に置いた物も復活していた。

これならばコンセントの数だけ増やす事が出来る、商売繁盛だ!


そしてまた朗報、隣の宿の一部が出来たので、お嬢様がそちらに移動する事になった。

俺的には良いのだけど、お嬢様的には離れたく無い様だ、スージーに抗議している。


「マサシ様と仲良くなる為に此処に居るのですよ!何故隣に越さないといけないのですか?」

「最初に奥様と約束した事です、したがっていただきます!」


「拒否します」

「ならばお帰りになりますか!どうします」


お嬢様は、拳を握りスージーを見ている。

「隣に行きますけど、こちらに来る事は出来るんですよね?」

「夜はダメですね、それと対価を払ってマサシ様の許可を頂ければお風呂は大丈夫です。あちらにはありませんからね」


「食事はどうするんですか?」

「対価を払うか、私たちメイドが作る物を食べるかです!まだ料理人は来ませんのでご理解して下さい」

するとメリーナは俺に近づいてくる、まぁ来るよね。


「マサシ様、本日でお別れです、お隣の宿屋に引っ越しをします、短い間でしたけど私メリーナは幸せでした、よろしければお風呂と食事だけでもお願い出来ますか?対価は払います」


俺はお嬢様の言葉を聞いて思った、此処で食事の料金を決める事を。


まずは、素うどんと素蕎麦の値段だ。銅貨1枚百円なら銅貨5枚で良いだろう。

「まずはネギだけの蕎麦とウドンだけれども銅貨5枚でどうだろう?」


周りに居る騎士は万歳しているが、お嬢様とスージーは渋い顔。

「安すぎます、一杯銀貨一枚です!譲りません」

「ならおにぎりは、銅貨2枚でどうですか?」


騎士は万歳、お嬢様とスージーはまた渋い顔。

「銅貨5枚です、付け合わせの小鉢は少なくとも銅貨3枚以上での販売でお願いします」


定食一式で2300円高く無い?


「マサシ様此処の食材はこの国、いやこの大陸で1番美味しい食材ですよ!自信を持って販売しましょう」

「なら聞きますけど、この国のパンはいくらなんですか?」

「スージー、騎士団から持ってきて」


スージーさんが外に出て行く、何人かの騎士がついて行く。


「恐らくは、大変おいしく無いパンが来ると思います、ですけどこれがこの大陸の標準です、大金を払えば美味しい物が食べられるのは当たり前、安く美味しければお客様が沢山来て、寝る暇も無くなりますよ!マサシ様の体が心配なんです」


でもお客様が来なければ、何も始まらないだろうに。

そして外のからスージーが戻ってくる。

俺に手渡されたのは普通のバンケット、切って食べるのかと思い台所に行って包丁を入れるがかなり硬い、フランスパンの期日超過?


「どうですか、硬いでしょうそのパンでも銅貨2枚しますよ、スープに付けて柔らかくして召し上がって下さい」

俺はコンソメの元を入れたカップにお湯を注ぐ。

少し浸けて柔らかくなった所で、一口食べる。甘味の無いパンだね。


「分かりましたか、このパンを2つとスープ一杯食べて大体銅貨7枚ぐらいです。決してマサシ様の料理が高い事は無いのですから安心して下さい」

確かに、これよりも味があり、美味しいなら納得してもらえるか?


「スープもただ塩が入っていて、葉が何枚かあるだけです、味も全然違いますからね、そして宿泊は恐らくは銀貨5枚以上、2食食べて大銀貨1枚を設定してます。

ただお風呂が無いので、そこは要相談でお泊まりをお願いしようと思っています」


風呂か、確かにこの家は不思議と全て出てくるが、パイプが無ければ隣にはお湯を渡せないな?確かに要相談だね!














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