第15話 初デザート実食!
夕方、となりの建築の音も止まり夕飯の時間となる。
皆んな俺の奥の部屋に集まって来る。
「腹減ったぞ、今日の賄いは何だろー、ビールが1瓶付くと嬉しいがなハハハ」
「親父そんな事言うと店主さんが意地悪して泡しかくれないぞ、大人しく待っていようぜ」
ドワーフ親子が、外で手を洗ってテーブルで待っている。
お嬢様も違うテーブルで同じ様に座って待っている。
俺は奥でメイド達と調理中だ!
本日のメニューは、海苔巻きとキノコ蕎麦のセット!コップ一杯のビールかデザートを選ばさせた。
外の騎士さんにも事前に聞いていたが、2人を除いてビールセットのご注文。
その2人は女性の騎士の方で、お嬢様の護衛として交代で24時間警護している。
お嬢様とメイドさん達は、俺がデザートを作っていた事を見ているのでもちろん初デザートを希望して来た。
メイドさんは騎士さん達に先に配って来る、お代わりの麺は冷めるけどザルに入れて外に持って行って貰った。
そしてビールもコップ一杯支給する、この頃はコップを傾けて泡が立たない様に注いで貰うのがみんなの主流、のんべいには困ったもんだ。
その代表のドワーフ親子はもっと凄い、泡が消えるまで飲まないでコップギリギリまでメイドさんに注いでもらっている。升付き日本酒の飲み方を教えたら大変そうなので教えてあげない。
そして食べ終わる頃に俺はデザートを希望者に出してあげる。
寒天白玉みかん餡子の一応フルーツ餡蜜、蜜は黒蜜だ!
外の2人の騎士さんはメイドさんに代わって俺が持って行ってあげる、せっかくデザートが出たのに食べられないのは可哀想だからね。
外の騎士の2人も俺が持って行ったフルーツ餡蜜を受け取ると、喜んで食べ始める。
周りの男の騎士さんも2人に注目している。
食べ始めると2人はスプーンが止まらずすぐ完食、お代わりを欲しそうだけれども一杯で終わりですと、皿とスプーンを片付けて奥に戻る。
2人の女の騎士さんは周りの男の騎士さん達に質問攻めに合っていると。
中に入れば4人が並んで俺に皿を出すが、それを回収して台所に向かう。
お代わりの催促だと分かっていても無視して台所に!
食堂と台所の敷居の上で口にスプーンを付けているけど、そのスプーンもわざと回収して洗い場に入れる。
後ろで抗議しても俺は無視、デザートは作るのに時間がかかる、1日で食べ終わるより何日かに分けたい冷蔵庫もあるしね!
そして諦めたのかメイドさんは食器を洗い始める、お嬢様もテーブルに戻っていく。
後は風呂に入って寝よ〜、明日からは少しは商売したいな。
ドワーフの娘さんのメルーラさんは寝る時はこの部屋で寝ている、畳でも土よりは良いとの事、親父さんは建てている建物の中で木を寝床に寝ているみたいだ。
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