第14話 デザートを作ろう!
トントンギコギコ、トントンギコギコ、隣で木槌と鋸の音がする。
隣を見ると、かなりの大きさの食堂を作っている、本当に食堂かよ!
「マサシ様、此処には宿泊施設も完備する予定です、2階は宿泊施設となります」
お嬢様が的確に教えてくれた、そして工事は少し遅れている。
何故なら、俺の店の裏に倉庫を先に新築した為だ!そしてこの倉庫酒を置くとなったらドワーフの2人が全力で魔物にも壊せないと豪語する倉庫が完成した。
入り口は地上にあるけど、殆どの部分を地下を掘ってトンネルの様にしている。
俺が酒の保存は地下にして温度変化が無い方が良いと、一言言っただけで2人は穴を掘り始めた、そして半地下にして半円の屋根を作って掘った泥をその上からかける。
これで温度変化は防げると!
今度は普通に四角い倉庫を建てた! こちらは乾物の倉庫で酒のツマミを保存する為に作ったらしい、俺としても商品を増やしたいので完成した時には、焼酎をコップ一杯差し上げた。
「うまい、喉が焼けつく」
「本当に無くなると、もお一杯欲しくなるね親父!」
親子で俺を見ているが2杯目はあげない!
絶対2杯目を上げると調子に乗りそうなので、すぐに店の中に戻った。
その内に全て完成させたら1瓶上げるよと心に誓うよ!
そして俺の店を相変わらず通り過ぎて見て行く人がいる。
だけれども騎士さんたちが阻止して、丁重に説明すると足早に逃げて行く!どんな説明をしているのかは分からないけど、未来のお客さんが逃げた様で悲しいね。
「マサシ様、お体が悪いんですか?元気がない様ですけど」
だってメリーナさん、近づくお客様が逃げて行くみたいでお兄さんは悲しいのですよ、騎士たちは何処かに行けと言いたい、でもグッと堪える。
「大丈夫ですよ、何でもありません!所で季節は夏に向かっているんですか?」
「ええ、もう少しで暑くなっていきますね、ただ此処は海風が通り抜けますので涼しいはずです」
風の通り道かよ、台風は大丈夫かな?もしかして建物がないのは台風で飛んでいくからかな?
「メリーナさん、台風とかハリケーンて解りますか?」
「何ですか、それは美味しいのですか?」
災害が美味しいのかって、どれだけ腹が減っているんだ!
「違います、食べ物では無く災害の事です!凄い風が流れてきて建物とか、木々を倒すとか、人が飛ばされるとかです!」
「ドラゴンの羽が羽ばたくと起こる現象ですね、ドラゴン以外はそんな事は無いですよ」
良かったよ、峠だからどうしようと思ったけど、店を担いで逃げれないから安心感がましたよ〜。
「よし少し甘味でも作るか、此処で店を出すなら甘味も必要だろう」
材料は小豆を煮て、砂糖を加えて塩少々そしてかき混ぜる。
小豆が煮出して型崩れの寸前で、止めるか、布で濾すか迷うところ。
別鍋で寒天粉を水と溶いてかき混ぜる。
ある程度したら型に入れたいけど、無いのでそのまま冷めるまで鍋の中でお休み下さい。
両方とも冷めるまで待って冷蔵庫に入れる。気を付けないと熱で他の商品が痛むので完全に冷めてから夕方まで冷やす。
別にみかんの缶詰を開けて中身のみかんはパックに入れ換えて、シロップは製氷の型に入れて凍らせて後でアクセントに使用すると!
そして白玉粉を水で溶いてかき混ぜて、ある程度したら丸くする、一度煮てから冷めたらこれも冷蔵庫行きだね。
この後はクリームを作りたいけど牛乳が無いので諦める。
※後に粉ミルクでもアイスクリームができる事を発見して、アイスクリーム餡蜜が、この世界に誕生する※
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