第12話 お茶漬け!
翌朝、だいぶ明るくなって頭を抱えながら外に出る。
結構人通りが有るけれども、皆んなこちらを見て騎士さん達に睨まれると、他所を向いて通り過ぎていった。
「昨夜はお楽しみだったですね」
何人かの騎士さんが、ニタニタと笑っている。
「何も無いですよ、お嬢様にも手は触れてないしね」
記憶では有るけど、嘘をついて置く。
「なら少し待っていて下さい」
俺は中に戻って、ビールを2本と紙コップを持って外に行く。
「はい集合、皆さんこれを持ってください」
1人1人に紙コップを渡す、そしてビールの栓を抜くポーン。
全く良い音、そしてさっき確認した元に戻っているよビール瓶達、中身も確かに有る!後は味だけ、コイツらで実験だ!
「ではビールを注ぎますね、泡に気をつけて下さい」
紙コップを少し傾かせて、ビールを注ぐ。
「それでは今日も一日元気に警備しましょう、乾杯!」
俺が飲むと、皆んなも遠慮がちに紙コップに口を付ける。
・・・・・・少しの静寂と、ビールが喉を通る音がする。
「美味い」
「エールって冷やすと美味しいのか?」
「今度魔法使いにやってもらいましょうよ隊長!」
たった一杯だけれど、皆んな凄く喜んでいる。
「まあこれを飲み始めたので、止まらなくなり女性陣は酔い潰れてます」
あれだけの空き瓶が有れば、あの様に酔い潰れるだろー。
「ですので私は何もお嬢様にはしていませんから、よろしく」
一応は顔圧で皆んなを見る。
「はいマサシ様は、お酒を飲んで寝ただけです」
その言葉を隊長から聞き、皆んな朝飯を食べてない事を聞いたので、昼飯と一緒にまた奥に戻って食事を作ってあげる事にした。
お米も戻っているのでまた炊いて、茶漬けにして皆んなに配ろう。
スージーさんが起きていたので、お昼近いと言っておいたら、皆んなを叩き起こしていた。お風呂を進めて俺は1人食事の準備。
4人が着替えたらお嬢様を起こしてお風呂に直行、着替えたら俺に謝りに来た。
気にする事は無いと言って、お茶漬けを皆んなに出してやった。
外の騎士さんにも配ったら、またお代わりを頼まれたので、米をまた炊く。
1度目はのり茶漬け、2杯目はお中元ギフトのシャケフレークを開けて鮭茶漬けにして出すと、更に求められたけど、夜にしてもらった。
そして室内は、4人で片付けをしている、新たに気づいた事それはゴミ箱に入れた空袋やラベル等が無くなっていた、それが何処に行ったか分からないが、ゴミ処理が楽になった。
空き瓶や残ったペットボトルは資源になりそうなのでそのまま取って置く、邪魔なら外に積んでおけば良いだろうと軽く考えていた。
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