第8話 色々と売れそう!

皆んなのお代わりを求めて、メイドさん達は台所に並んで居る。


美味しいからのお代わりは安心の証、残されたら落ち込むところだ。


「これは美味しいわね、このウドンは小麦で出来ているのね、今後パンの代わりになるわね」

「いえそれよりも、これを携帯食にすれば、かなりの効果が有ります。

新発見として王城に報告しましょう」

夫人と執事長の会話、お嬢さんはメイド達と髪の見せ合いをしている。


俺は外で、騎士達に感想を聞いて今後に活かそうとしている。


するとメイドが呼びに来た。


「奥様が呼んでいられます、至急来て下さい」

「はい、直ぐ行きますよ!皆さんまたね」

俺は騎士達に挨拶をして中に入っていく、奥に夫人とお嬢さん、隣に執事長とメイド達?


「どうしました皆さん立ち上がって、座って下さいお茶を入れますからね」

俺は奥に行って緑茶の準備をしようとしたら、何故か皆んなの前に座らされた。


「ええと何ですか?」


すると執事長が、まず頭を下げて来た。

「先程言った、税と庇護下のことは無かった話にしてください!忘れてください」

その話は確かに直ぐには答えられないので、渡りに船だからOKです。


「それで、私からまずはこの髪と体を洗う薬品はありましたか?」

「ええ少しですけどありました、お持ちしますか?」

女性陣は嬉しそうに微笑んで居る。

俺は立ち上がって、洗面所に置いてある詰め替えたペットボトルを持って来る。


「これは、容器は一緒ですけど中身が違いますので色で覚えて下さい。

白は体、この黄色いのは最初に髪を洗うシャンプーで、少し光っているのは後からつけるコンデショナーです、リンスは有りませんのでよろしくお願いします」

帰ったら尖った物で蓋に穴を開けて使う事教えて置く。


「次ですが、この一度着た下着と残りの洋服はお売り頂けますか?」

下着と洋服ね、母さん妹よごめん、俺はこの世界で生きていかねばならない!


「はい、サイズが合えばお売りします!」


「この追加は注文が出来ますか?」

恐らくはスージーさんにあげた物は復活したので同じ物なら大丈夫だろう。


「もし手に入れられれば、お売りいたします」

女性陣はニコニコだ。


「ありがとうございます」

「では次ですが、このウドンのレシピは教えて貰えますかね?」


まあ材料さえ有れば出来るので、OKしよう。


「ええ此処に来ていただければ教えられます、ここを留守には出来ませんのでね」

夫人は困った顔になる、何だろう?


「どうかしましたか?」

「ええ、貴方に領地に来ていただき、夫に会って貰おうと思っていたのよ、そうよね此処を留守には出来ませんもんね、困ったわね」

夫人は執事長を見る、すると執事長は俺を見て話してくる。


「どうでしょうマサシ様、留守の番を我が家の騎士達に守らせたら如何ですか?

中には入らず、外で駐留して守ります。決して中にははいりません!」


確かに此処から出るには誰かに留守番を頼むしか無いけど、大丈夫だろうか?


「大型の魔物が現れなければ大丈夫ですよ、5mぐらいの熊の魔物なら騎士団で対処出来ますからね、ドラゴンなどは余程では無ければ来ませんから!」

やはりドラゴンているんだこの世界は!



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