ep.2 ご飯

今回は前回の翌日になります。




空「……眠い。」


燕「おはよう。………寝不足なの?」


空「おはよ。まあ、ずっとかな。小5から。」


そう。で小学五年生から5時半起床をしているのである。

燕「なんd………」


美羽「皆、おっはよ〜!!」


空「おう。おはよう。」


流「おはよう。」


3人「おはよう。」


流「………若干寝不足?」


空「まあね。(怖。なんで気づくんだろ。)」


流(私は知っている。ことを。そして、それのついでに自分のを作っていることを。)


美羽「ん〜、話は変わるんだけどさ、中学校の話しながら、ちょっとお昼食べない?」


まじか、こいつ。俺、黒歴史いいように扱われた記憶しかないんだけど。

そう、昔、俺は姉のコネを使って芸能人と仲良くしようとバカに引っかかった訳だ。

実際、俺の姉が有名人であることを吹聴していたわけだしな。……おれが悪いんだけどな。

そんなこんなで俺は、軽く人間不信に陥っている。信頼出来る人間なら、不信はとれるけど。だから、俺はこう答えるしない。

空「あ〜、悪い。俺はパス。それはそれとして、早くね?まだ、朝のHRも始まってないぞ?」


美羽「やっぱりね〜。………逃げそうな感じがするんだよね。早く言っておかないとなんか逃げそうな、そんな感じ。」


くっそ。当たってる。なんでだよ。なんでわかんの?


流「私は乗った。まぁ、中学校の話はしなくていいと思うけど。(私はあるからなぁ。黒歴史。)」


燕「私はいいよ。変な話黒歴史ないし。」

それ、おれに言ってますかぁ!?喧嘩売ってる!?買うよ!?心の中でだけど。


流(ふぅーん。私に喧嘩を売るんだ。いい度胸してんじゃん。暗器引き抜いてやろうか!?あぁーん!?)



3人「じー。」


空「な、なんだよ。」


3人「じー。」


空「………わかった。わかった。乗ればいいんだろ。」


仕方がなかった。乗るしか無かった。目が一人決まってた。『乗らなかったら、分かってるよな?』みたいな目をしてた。女の視線で負けるだなんて軟弱者。と罵りたければ、罵ればいい。だが、この判断を俺は間違っているとは思っていない。

事実、後に3人に確認すれば、乗らなかったら、『殺してた。』と3人同時に目が据わっている状態で言われた。




そうして、お昼。


美羽「さぁ、どこで食べようか!!」


空「決まってないのか、無計画にも程があるだろ。………普通にテーブルで良くない?動きたくないし。」


全員「賛成。」



俺は、弁当を取り出した。

そうして、驚愕に染まった。

空「……お前らさ、栄養と見た目って知ってる?」


燕「気にしたことないかな?」

目を逸らして言うんじゃない。


美羽「左に同じく。」

お前も目をそらすな。


流「前に同じく。」

お前はこっちを向くな。


空「………ま、いいか。んしょっと。」

そうして、取り出したのはいつもの弁当。

全員「「「………」」」


空「なんだよ。」


燕「手作りなの?」


空「そうだけど。俺の。」


燕「ちょ、ちょっとちょうだい?」


美羽「あ、私も頂戴。」


流「私も、欲しい………だめ?」

反則です。クールっぽい女性がデレたらそれはダメ。


空「気が早い。ま、いいけどさぁ。」


くっ。罵りたければ罵れ!!決してドMではない。決して。本当に。冗談抜きで。


空「あ。」


弁当を開けてから気づいた。


全員「え。/おっ。/すごい。」


…………完っ全にやらかした。そういや、今日はキャラ弁だった。しかもラノベキャラ。完璧だけどさぁ。………こういう時は、現実逃避をするに限るっ!!いつも写真を撮ってるから、写メとってブログにあげよう。ルーティーンだしね。


………辞めておけばいいのに、こうしてしまった。バカな私でした。



燕「あ、ブログの更新音?……ん?」


スマホを見て、俺のキャラ弁を見て、を繰り返す。

そうして気づいてしまった。気づかれてしまった。


燕「もしかして……この人って、空くん!?」

空「そ、そうです。」


流「あ、そのブログしってる。ネット界隈でもかなり有名。『美味しそう。』とか、『キャラ弁上手すぎて食べるの勿体ない。』とか、コメントがついてる人。」


美羽「へぇ〜、そうなんだ〜。料理とか見ないからなぁ。」


全員「「「ごはん、私の分もお願いします!!」」」


綺麗なお辞儀。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。……まぁ、皆見逃さないと思うけどさ。

空「わかった。……ただ、この件ブログの件は黙っていてくれ。」

「「「わかったー。」」」





そうして、最初のお昼が終わった。


女子3人組が何を食べていたのかは次のお話で。

そして、そろそろ修羅場じみてくるかと思う頃です。っていうか修羅場にしたい。頑張ろう。

もう1つの小説も是非読んでくれると嬉しいです。

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る