キャラクター紹介(第1章終了時点)

〇アニー・ナザーラ

 本作の主人公。ナザーラ男爵令嬢。前世は男だったけれど乙女ゲームのヒロインにTS転生した。男に抱かれたくないと思い、冒険者になり男として生きようと思っている。加護は「日」と「空」。乙女ゲーム「プリンセスエデン」では幼少期では大人しく控え目、学園生活を送る内に愛に目覚め芯を持つようになる。しかし明るい性格の主人公が乗り移っているためゲームの設定とはズレが生じている。


〇マリア・ナザーラ

 主人公の母親。ナザーラ男爵夫人。後述の両親は実力のある冒険者だったがマリアに冒険者としての才能は皆無。加護は「雨」で水魔術の癒しが得意。乙女ゲーム「プリンセスエデン」においては大人しい性格だったが、主人公の明るい性格に影響され積極的な性格になっている。


〇オルク・ナザーラ

 主人公の父親。故人。ナザーラ男爵家開祖。宮廷魔術師。鉱山の街ガドンで行われたグリフォン討伐の際に相打ちで死亡。グリフォン討伐の功績が後述の上司により奪われていたが、功績が見直される事になり、死後ではあるが士爵から男爵に昇爵しナザーラ男爵家開祖になった。加護は「雲」で雷魔術を得意としていた。


〇ヨウム

 主人公の母方の祖父。加護は「人」で身体強化魔術が得意。ミスリル級冒険者グループ「森の殲滅」でアタッカーをしていた。二つ名は「火災」。火力不足によりドラゴン討伐に失敗したためミスリル級。ゲリラ戦の達人で、森での対人戦の実力はアダマンタイト級ですら一方的に狩れるほど。1対1の対人戦ではアダマンタイト級と渡り合える。後述の妻がマリアを身籠った際に冒険者を引退し、開拓村であったベヘム村の用心棒兼狩人をしている。


〇アンナ

 主人公の母方の祖母。加護は「人」で身体強化魔術が得意。ミスリル級冒険者グループ「森の殲滅」で弓使いをしていた。二つ名は「鎮火」。火力不足によりドラゴン討伐に失敗したためミスリル級。ゲリラ戦の達人で、森での対人戦の実力はアダマンタイト級ですら一方的に狩れるほど。特に弓での狙撃術ではアダマンタイト級を凌駕していた。マリアを身籠った際に冒険者を引退し、開拓村であったベヘム村の用心棒兼狩人をしている。


〇パウロ

 ベヘム村の子供で主人公の1歳年下。主人公が好きなのか何かとちょっかいをかけて来る。


〇エカテリーナ・マグダラ

 本作の第二の主人公。マグダラ公爵令嬢。乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。破滅の道をなんとかしようとしている。加護は「雲」と「海」。初めて使った雷魔術の威力から「雷公女」と呼ばれている。

 後述の両親が平民を虐げるタイプの貴族であるため転生者で平民の感覚を持つエカテリーナ・マグダラには受け入れがたい。しかもそれが破滅の根本原因であると知っているので憎しみに変わりつつある。


〇カール・エメロン

 エメロン王国皇太子。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「日」の加護を持つ。俺様系。エカテリーナ・マグダラの婚約者。攻略キャラ好感度ランキングでは顔は良いけど性格がいちいちうざったいと言われ4位だった。


〇ブレイブ・エメール

 エメロン王国エメール公爵令息。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「雲」の加護を持つ。母親がエメロン国王の妹。正義感系。乙女ゲーム「プリンセスエデン」では悪役令嬢となるヒルローズ侯爵令嬢と婚約している。攻略キャラ好感度ランキングではグラがイマイチで性格が堅苦しいと言われ7位だった。


〇ウィッシュ・キャンサー

 エメロン王国キャンサー侯爵令息。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「嵐」の加護を持つ。キャンサー侯爵はエメロン王国宰相。優等生系。乙女ゲーム「プリンセスエデン」ではライバル令嬢となるルーベンス辺境伯爵令嬢と婚約している。攻略キャラ好感度ランキングでは嫌味ったらしい話し方が苦手と言われ5位だった。


〇クリス・ソード

 エメロン王国ソード伯爵令息。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「土」の加護を持つ。ソード伯爵は王国騎士団長。脳筋系。乙女ゲーム「プリンセスエデン」ではライバル令嬢となるセーブル伯爵家令嬢と婚約している。攻略キャラ好感度ランキングでは脳筋な台詞が馬鹿っぽいし暑苦しいと言われ6位だった。


〇マギ・ポット

 エメロン王国ポット伯爵令息。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「虫」の加護を持つ。ポット伯爵は宮廷魔術師団長。ワンコ系。乙女ゲーム「プリンセスエデン」では、お助けキャラとしてアダマンタイト級冒険者の叔父が登場する。体が小さいのは死んだ母親が憑りついていて生気が吸われているから。攻略キャラ好感度ランキングではショタ属性が可愛すぎると言われ2位だった。


〇ビリー・フォロー

 ヤハー教枢機卿の息子。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「雨」の加護を持つ。ヤハイエ聖国出身の枢機卿とエメロン王国フォロー子爵令嬢の母親の間に産まれた。無表情系。乙女ゲーム「プリンセスエデン」では、お助けキャラとして幼馴染の女性従者が登場する。攻略キャラ好感度ランキングでは影のあるイケメンが良いと言われ3位だった。


〇バーナード・リンガ

 リンガ帝国の第二皇子。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」の攻略対象。「人」の加護を持つ。努力家系。乙女ゲーム「プリンセスエデン」では、ライバル令嬢である腹違いの妹である第三皇女が登場する。攻略キャラ好感度ランキングでは一途に頑張る姿が好感度高いという所とTRPGパートでの使い勝手の良さもあり1位だった。


〇ヨシュア

 エルムの街の教会の神官。


○ラハブ

 エルムの街の教会の女性神官。


〇ヤハー

 この世界を作った神。人に「日」、「雲」、「嵐」、「雨」、「地」、「虫」、「人」という加護を与えている。「日」は光属性、「雲」は雷属性、「嵐」は風属性、「雨」は水属性、「地」は土属性、「虫」は闇属性、「人」は火属性の成長補正がある。教会に行けばヤハーからどんな加護を持っているか聞く事が出来るため、実在を疑う人はいない。ただし一部の宗教では加護で人を堕落させる邪神だと言われている。


〇ジョセフ

 エルムの街の役人。3番通りに住んでいる。


〇ガービス・マグダラ

 マグダラ公爵家当主。貴族派筆頭。加護は「嵐」。領内にエメロン王国最大の鉱山を所有し経済力がある。エカテリーナ・マグダラの実父。


〇ザビーネ・マグダラ

 マグダラ公爵正室。エカテリーナ・マグダラの実母。元リンガ帝国貴族令嬢。加護は「雨」。


〇レバン・マークス

 マグダラ公爵家家宰。マークス子爵家次男。ガービス・マグダラの王立学園時代の取り巻き。加護は「地」。ザビーネ・マグダラと不倫関係にある。


〇クゾルフ・マグダラ

 マグダラ公爵家嫡男。宮廷魔術師団第1大隊長。加護は「嵐」。エカテリーナ・マグダラの実兄。オルク・ナザーラ殉職の際の上司。ガドンの街のグリフォン討伐で中隊を指揮、その際に目障りと思っていたオルク・ナザーラをグリフォンの最前線に配置し結果として相打ちにさせた。平民出身の宮廷魔術師1人だけの犠牲でグリフォン討伐した事が高く評価され宮廷魔術師団第1大隊長になった。しかしオルク・ナザーラを犠牲にした行為を咎められる事になり、王都屋敷で謹慎させられる事になった。


〇エバンス

 マクレガー男爵家元嫡男。加護は「人」。エカテリーナの雷撃により失明してしまった。エカテリーナは責任を取り専属使用人として迎え入れた。その際にマクレガー男爵家から追放されマクレガーの姓を失った。


〇ヒヨリム・マクレガー

 マクレガー男爵家当主。エバンスの父親。加護は「地」。失明したエバンスをエカテリーナの使用人にする際に除籍しエバンスの弟を嫡男にした。マクレガー男爵家は、エメロン王国南部で、国内最大の港を持つ貴族派閥第2位のマクレガー侯爵家の分家で、マグダラ公爵家との調整役。


〇ビオンド・マクレガー

 マクレガー男爵家嫡男。エバンスの弟。加護は「地」。失明により除籍されたエバンスに代わり嫡男になった。


〇ガイ

 主人公の父方の祖父。加護は「嵐」で風魔術で気配を消し忍び寄るのが得意。ミスリル級冒険者グループ「森の殲滅」の斥候。二つ名は「静風」。火力不足によりドラゴン討伐に失敗したためミスリル級。ゲリラ戦の達人で、森での対人戦の実力はアダマンタイト級ですら一方的に狩れるほど。特に忍び寄って暗殺する技術に関してはアダマンタイト級でも防げないレベル。王都の冒険者ギルドで教官をしているため、多くの冒険者達に慕われている。


〇ローズ

 主人公の父方の祖母。加護は「地」で土魔術で防御を受け持つのが得意。ミスリル級冒険者グループ「森の殲滅」のタンク。二つ名は「堅土」。火力不足によりドラゴン討伐に失敗したためミスリル級。ゲリラ戦の達人で、森での対人戦の実力はアダマンタイト級ですら一方的に狩れるほど。特に土魔術で作り上げる罠はアダマンタイト級の斥候ですら見落とすレベル。王都の冒険者ギルドで教官をしているため、多くの冒険者達に慕われている。


〇ミュラー・エルム

 エメロン王国エルム男爵家当主。国王派。加護は「土」。学生時代に主席だった。ベヘム村はエルム領内にある。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」ではアニーを保護するためにマリア・ナザーラを側室として迎える。しかしマリア・ナザーラが主人公の影響で積極的な交渉をした事で、アニー・ナザーラの確保ではなく保護という考えに変わり、エメール公爵への状況説明も変化が生じ、オルク・ナザーラの功績を再評価するといった動きになった。その結果、マリア・ナザーラはナザーラ男爵夫人となる事になり、側室として迎える事にはならなかった。


〇ゼノビア・エルム

 エメロン王国エルム男爵正室。元エーデル子爵家令嬢。加護は「虫」。ミュラー・エルムと学生時代に主席を争った仲。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」では義娘であるアニーに比べて頭の悪い後述の実娘フローラにきつく当たる。しかし現実ではマリアがミュラーの側室とならなかった事でそういった行動はとらない。マリアとは同じ年ごろの娘を持った母親同士という相談相手になっていて仲が良い。


〇フローラ・エルム

 エメロン王国エルム男爵令嬢。加護は「虫」。乙女ゲーム「プリンセス・エデン」では主人公であるアニー・エルムの義妹で悪役令嬢。幼い頃は仲が良かったが、出来の良い義姉であるアニー・エルムばかり褒めるゼノビア・エルムと折り合いが悪くなり、アニー・エルムを憎悪するようになる。そのため学園ではアニー・エルムに近づく攻略対象を寝取るような行動を取る。しかしマリア・ナザーラがミュラー・エルムの側室とならなかった事で、そういった確執は発生しなくなった。主人公を同年代の友達だと認識している。


〇モーゼス・エルム

 エメロン王国エルム男爵家先代当主。故人。国王派。優秀であった息子のミュラーが王宮の官僚になる事が邪魔であると考えた貴族派によりヒ素を盛られ死亡した。


〇グレン・エメール

 エメロン王国エメール公爵家当主。ブレイブ・エメールの父。国王派筆頭。加護は「日」。リンガ帝国の戦争で多大な功績をあげ「勇者」の称号が与えられている。


〇ラティナ・エメール

 エメロン王国エメール公爵正室。ブレイブ・エメールの母。エメロン王国国王の妹。加護は「虫」。


○ルキエル・エメール

 エメール公爵家元当主。故人。グレン・エメールの父。息子の想い人であるラティナ王女を婚約者にするため、港として開発予定の土地を王家に献上した。


○ブランドー・エメロン

 エメロン王国王弟。ラティナ・エメロンの兄。王位継承権第3位。加護は「嵐」。王家直轄地になっている、ルメール公爵家から献上された港湾都市に開発中の土地を治めている。開港の実績をもって新たな公爵になり直轄領は新たな公爵領になる予定。


○ガービス・ヒルローズ

 エメロン王国ヒルローズ侯爵家当主。加護は「地」。大衆派閥筆頭。


○シューマ・キャンサー

 エメロン王国キャンサー侯爵家当主。加護は「嵐」。ウィッシュキャンサーの父親。エメロン王国宰相。中立派閥筆頭。


○ヨーダ・ルーベンス

 エメロン王国ルーベンス辺境伯爵当主。加護は「雨」。聖教派閥筆頭。リンガ帝国との戦争でヤハイエ聖国からの援軍を取り付けた。


○ロナンド・エメロン

 エメロン王国国王。カール・エメロンの父親。加護は「日」。皇太子時代にリンガ帝国の戦争で多大な功績をあげ「軍神」の称号が与えられている。


○カティア・エメロン

 エメロン王国王妃。カールエメロンの母親。加護は「雲」。元キャンサー侯爵令嬢。


○グラデイオ・ソード

 エメロン王国ソード伯爵家当主。エメロン王国騎士団団長。クリス・ソードの父親。加護は「土」。リンガ帝国の戦争で多大な功績をあげ「剣聖」の称号が与えられている。


○マグラ・ポット

 エメロン王国ポット伯爵家当主。エメロン王国宮廷魔術師団団長。マギ・ポットの父親。加護は「雲」。リンガ帝国の戦争で多大な功績をあげ「賢者」の称号が与えられている。


○ラギール・フォロー

 ヤハイエ聖国枢機卿。ビリー・フォローの父親。加護は「雨」。エメロン王国王都教会に派遣された。ヤハイエ聖国大使を兼ねる。

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