いじめの効率的な対処法

第七話目 解決の光

「わかったぞ。朔」

「ほんとか祐也」

「ああ。犯人はやっぱり睡蓮さんだ」

「やっぱりそうか」

「でも証拠は十分だぜ。スクショもとってる」

「わかった。明日先生に頼んでみるよ」

　――――――

　このいじめはそこからすぐに解決した。

　先生はきちんと対応してくれたし、睡蓮さんとの話し合いの場も設けてくれた。

　結局ここまでめんどくさいことになったのは俺や日向さんが睡蓮さんと話をすることができていなかったというのも主な原因のうちのひとつだ。

　やはり話し合いが大切なのである。

　まあ祐也の顔が広くて助かった。

　証拠がなければなかなか決定打にはならなかっただろうしな。

「ありがとう佐々木君」

「いや、俺は何もしてないよ」

「今日の放課後またデート行こうよ」

「そうだね。お疲れの意味も込めていこう」

　そうしてこの日はデートを思う存分楽しんだのだった。