第2話[ハロー学校、ぐっぱい青春]

修斗「だーかーら!何度も言ってるだろ!」


俺の名前は古部修斗

何処にでも居る普通のモブであり脇役

だが、今俺は……


裕太「おらぁ吐け!結奈さんとどういう関係なんだ!返答次第では俺のグーパンが飛んでくるぞ!」

修斗「おかしいだろ!結奈とは何の関係もねぇよ!ただの幼馴染だ!」


俺の親友、勝成かつなり裕太ゆうたに問い詰められていた…

まぁ問い詰められている理由は結奈関係だ

結奈は皆のマドンナ的な存在であり、それ故ファンも多い、ファンクラブもあるとか

まぁそんな結奈に惚れられてる俺が、結奈のファン……裕太に目の敵にされるのは明白だろう


結奈「修斗〜!はーやーく!」

修斗「あっ、わりぃ、今行く!」

裕太「お前結奈さんに昼飯誘われたんだってな?ぶん殴るよ?」

結奈「ゆ〜たくーん♪」


すると、裕太の後ろに結奈が瞬間移動したかのように後ろに現れる


裕太「あ、結奈!こんにち「修斗に手を出したら……分かるよね?」

裕太「ハイ!!!!!!!!」

結奈「私の修斗を傷付けたら……ね?」

裕太「ハイ!!!!!!!!」


もう怖ぇよ

目にハイライト宿ってないし裕太汗ダラッダラだよ、大丈夫か裕太、死ぬな裕太


結奈「ん、良かった!じゃあ修斗、屋上行こっか!」


そして俺は結奈に手を掴まれ、そのまま屋上へと駆り出される、屋上は閑散としていた、いつもは賑やかな筈なんだけど、結奈と一緒に飯食う時だけ誰も居なくなるんだよな

そう思いながら俺は結奈の方を見る


結奈「フフフ……」


なんか裏で結奈がしやがった気がする

まぁ……人多いところで結奈と食っても、感じるのは飯の味じゃなくて人の視線だと思うから、正直人が居なくて助かる


結奈「ほーら!早く食べよ!」


そして結奈に手を引っ張られ、そのまま座らされる、なんか体の距離が近いのは……気の所為という事にしよう、俺はそのまま弁当を開け、箸で白米を食べようとする


結奈「あ!修斗!」

修斗「ん?」

結奈「はい!あーん」


あーうんなんかもう慣れた

飯食う時はいつもこんなんだよ

まぁ、俺はそれを許容してしまってるから毎回あーんされるんだけどな……

だって断ったらハイライト無くなるもん

怖いもん、まだこちとら16歳だぞ?死にたくないわ


修斗「はいはい……」


俺は結奈のあーんに従い、それをパクっと食べる、美味いんだけど、正直……


裕太&他男子「……」ゴゴゴゴゴゴォ……


屋上玄関のドアからこちらを覗く人達が怖いんですよ、その人達のせいでそっちに意識行って味あんまり感じないんですよ、怖い怖い、結奈も怖いし覗く奴らの視線も怖い、ハロー学校ぐっぱい青春状態だよ


結奈「ほーら!早く食べなきゃ時間なくなっちゃうよ!」

修斗「はいはい……」

結奈「……ねぇ、修斗、私もさ」

修斗「……あーんして欲しい?」

結奈「うん!」


あーうん可愛いけどドアの人達が怖いですね

戻ったら絶対問い詰められるやつじゃん

まぁこのあーん拒否ったら監禁BADENDになる未来しか見えないからあーんするんだけど


修斗「ほら、あーん」

結奈「あーんっ!」


あーくっそコイツ可愛いな

まぁ口に出したら「告白?結婚?」とか言うよく分からんこと言い出すから言いませんけど、告白じゃないし結婚じゃないわ


結奈「……あ!もう昼休みの時間が無い!」

修斗「あ、裕太との会話に時間とられてた」

結奈「また裕太くんか……」

結奈「後で色々と教え込まなきゃ…」(ボソッ)


あー凄い怖い言葉聞こえた気がするけど気の所為って事にしておこう


結奈「じゃあ、そろそろ行こっか!」

修斗「はいはい」

結奈「ん!」

修斗「……その手は?」

結奈「え?手繋ぐ」

修斗「大体察してましたよ……」


こんな事してるから男子の目の敵にされるんだけどなぁ……そんな事を思いながら、俺と結奈は自分のクラスへと向かった、帰る時男子の目線が痛かったが、まぁ、うん


ホントに結奈も男子も怖い

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