第3話

今は7時間目。今日最後の授業でみんな疲れが目に見えている。

(よりにもよって、最後が数1か。)

「さて、この問題を...そうだな神崎、解いてくれ」

「......」

「神崎、寝てんのか?」

「あ、すいません。

 ......はい、出来ました。」

「よし、正解だ。......」

授業終了間近

「さて、そろそろ終わるか。今日は終礼ないから、各自荷物まとめてはよ帰れよ。じゃあ、日直、号令よろしく。」

「はい、起立、礼」

「ありがとうございました」

「なあ、拓人。これから暇?」

「特に予定は無いぞ。」

「なら、一緒に飯食いに行かね?あれ腹空いてんだよね」

「いいよ。サイゼでいい?」

「おう!じゃ、準備してくるわ」











「お待たせ、じゃ、行くか!

 そういや拓人はさ、好きなことが出来た か?」

「唐突だな。まあ、特に気になる人はいないかな。でもみんな優しいし、いじめもないから俺はこのクラスは好きだな」

「あ、すまん。こんなこと言って」

「いや、もう昔のことだし気にしてないから大丈夫だって。てか、こんなこと聞くってことはお前好きな人出来たのか?」

「まあ、な。隣のクラスの細川怜って知ってるか?」

「いや、あんまり聞いたことないな」

「そうか。まあ、その細川のことが好きなんだけど、どうやって距離詰めたらいいかよくわかんなくてよ。それでお前飯誘って、相談に乗ってもらおうかなって。」

「相談するなら俺以外に聞いたほうがいいだろ。俺モテたことないぞ!」

「まあ、俺とお前の仲だし、一番気軽に話せるのがお前だからな」

「それは、まあ、嬉しいが」

「あ、照れてんの〜」

「うるせえよ」

「怖い怖いww」




「で、お前なに頼む?」

「じゃあ、とりあえずポテトで。」

「はいよ。俺も適当に頼むかな」

「んで、お前の恋の相談とは具体的になんなの」

「とりあえず、今一番な問題は、どうやったら連絡先を交換することができるかってとこだな」

「そのくらいなら、自分から交換しよって言えば良くない?」

「それが出来ないからお前に相談してんだろ!」

「よし、俺に名案がある。次の体育祭でかっこいい姿を見せよう。」

「もしそんなことができるなら今お前と話さず部活に行っとるわ」

「たしかになww

 まあ、頑張れよ、応援だけはしとくから」

「他人事みたいに言いやがったよー」

「事実他人事だからな」






「さて、そろそろ帰るか。」

「そうだな、じゃあまた明日ー」

「じゃあねー」

(細川怜....ね)


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