第2話

次の日の朝

「んあぁ…もう朝か。学校行く準備しねぇと。」

そう思いながらテレビをつける。

天気予報や朝のニュースなどを見ていると一件のニュースが目に止まった。

それは神崎和馬が捕まったというものだった。

「………これ、あいつのことだよな、」

どうやら今までしてきたことが訴えられたようだ。しかし、

(なぜ今更になって訴えたんだ?もっと早くからできたはず。今回の彼女は暴力沙汰にはなっていない。つまりその前の彼女が訴えたということだろう。だがいくらなんでも遅すぎる)

そんなことを考えていたら学校に着くのは遅刻ギリギリになってしまった。

学校の授業間休憩中に今朝の事件を色々と調べようとしていたら、

「今日はギリギリだな、拓人。寝坊でもしたのか?」

と声をかけられた。

こいつは西村佐久間。俺の小学校からの親友で家の事情を知っている数少ない奴の一人だ。

「いや、少し家を出るのが遅れただけだ。」

「そうか、ならまあいいんだけどよ。そういえば最近学校の前に新しいマンションが立つんらしいんだが、そのマンションどうやら高級マンションらしいぜ。」などと他愛もない会話をしていると気づけば休み時間がなくなっていた。

(まあ、まだ時間もあるし佐久間と話せたからいいか)

そんなことを考えながら授業に臨むのであった。



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