第2話 目覚め

 どこからか声が聞こえてくる…


 「〜い、起きろって!けい!」


 慧と呼ばれた少年はその声に目を覚ました。


(ここは…そうか、魔法が成功したんだな)


 まだ眠い目を擦りながら辺りを見渡す。目の前には一人の自分と同じ年くらいの少年がいる。記憶の中を探ってみると彼とは幼馴染のようだ。


 「やっと起きたかよ。早くしないと次の授業に遅れるぞ」


 「わかった」


 そう返事すると彼、瀬良せら 蓮斗れんとは先に行ってしまった。


 (一度状況を整理してみるか…)


 頭の中には二つの記憶があった。それは超越者として戦った記憶。そして、少年(君月きみづき けい)としてこの世界に生きた記憶。


 (どうやら脳が超越者としての膨大な記憶で崩壊しないように無意識に記憶を思い出さないようにしていたらしい)


 そしてこの世界のこと。この世界にはゲートと呼ばれるものが存在する。ゲートは世界各地に存在し、それはとある一つの空間に繋がっている。そして、そこにはバベルと呼ばれる人類の敵である魔物たちの住まう巨大な塔があるらしい。


 (なるほど…この世界には魔力も満ちているしスキルや魔法も使えそうだ。ほとんどあの世界と一緒だな。それにしても…)


 キーンコーンカーンコーン


 「あ、移動教室忘れてた!」


 慧は思考を打ち切り、急いで必要な荷物を持って教室へと向かったがもう授業は始まっており先生から小言をいただいた。




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 自分で書いてて思ったんですけどやっぱりもう少し字数増やした方がいいですよね…w

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