超越者達の憂鬱〜転生した超越者はその権能で全て撃ち砕く〜
夜
第1話 プロローグ
まだ戦いの余波が残る大地。草木は枯れ、あたり一面砂の大地と化し、ところどころにクレーターのようなものができている。
「終わった…のか…?」
その言葉に返事をするものはいない。1人の少年が仰向けに崩れ落ちた。
(なんとか僕らの力で邪神を封印することはできたけど倒すことはできなかった)
邪神とは家族を、友を、そして仲間を、全てを否定し殺し、世界を混沌へと貶めた一人の超越者のことだ。この戦いでは幾つもの国が滅び、幾つもの命が散った。
(あーあ、できればまだまだみんなの作り上げる歴史を見たかったな…)
脳裏には今、国に残り超越者たちの帰りを待っている人たちや共に戦った仲間が浮かぶ。帰りたい。だが、そんな思いに反し体は灰へなり朽ち果てて行く…
周りの超越者たちやその仲間はすでに限界を迎え、体が灰へと変わり、その灰が空へと舞う。少年は空へとまだ原型を保っている手を伸ばした。そして、空に巨大な魔法陣が浮かぶ。
「『転生魔法』」
最後の魔力を振り絞り一つの禁呪を発動した。それは辺りを漂う仲間たちの魂を巻き込んでゆく。少年の腕は安心したかのように力が抜けた。
(次こそはやつを、殺し尽くしてやる…)
そして、この世から超越者は一人残らず姿を消した……
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