銀海の隊長シェル

れれ

第1話 ここはどこだ?

ふう。ここは。どこだろうか?

ついさっきまで、私は戦場で戦っていたのだが。

そう私は現状について思考する。

少々考えてから気づいてしまった。自分の目線が低すぎることに・・・

そう思い、自分の手のひらを見てみる。腕は肌白く、手のひらは、まるで赤子のよう・・・

この時点で確信した。私が赤子になっていることに。

どうしてこうなったのか、過去を振り返った。


陸軍に所属している軍人。それが私。そして、〈第三次世界大戦〉通称、WWⅢを生き抜いた兵士でもある。

戦場では、ライフルの打ち合い。永遠に銃声が響き渡る。

その中で私は、戦場を駆け回り、最新のスナイパーライフルに頼らず、ナイフ1つと小さな拳銃1つで弾丸に対応しているケモノとして認知されていた。だが、その評価も過小評価だと、各国の代表は、気づいた。WWⅢは、核戦争。さすがに核兵器なら殺せるとでも思ったのだろう。しかし、核兵器を3発くらい、血液を垂らしながらも、生存していた。この時に初めて、こう呼ばれるようになった。〈化け物〉と。

また、発明にも手を出していた。ナイフも拳銃も私が作った。

ナイフは、炭化ホウ素とボラゾン、そしてダイヤモンドなどの物質も入れ、作った最高の一品となっている。

拳銃は、繧ォ繝ォ繝薙Φや、繧ヲ繝ォ繝?ぃ繧、繝育ェ貞喧繝帙え邏?を使用したゲテモノになっていた。

ほかにも、繧「繝ウ繝√い繝薙Μ繝?ぅ繝シ繧ヲ繧ァ繝昴Φという科学兵器を作成していた。


思い返しても、なぜ赤子になったのか理解できない。そして、場所的にも異世界というものだろう。ただ現在、森の中にいる。

私は親に捨てられたのだろうか。まあ、そんなことは、どうでもいいが・・・

この赤子の体でどの程度、力を発揮できるか気になった。赤子の体で拳をふるう。

そして理解した。過去の私の実力の30%ほどある。

普通におかしい。赤子だぞ?立つこともできない時期だ。だというのに、今の実力なら、一般の軍人相手でも勝てる。さすがに核兵器には勝てないだろうが・・・

とりあえず、腹が減った。狩りの時間としよう。

とりあえず、武器が必要だな。鉄でできたナイフでいいか。

まず、驩??繝翫う繝慕函謌を使って・・・

1分ほどたつと、きれいな鉄のナイフができていた。これで狩りができる。

そう思い、森の奥に向かって走る。

おっと、イノシシだ。サクッと狩るか。

「ブシャッッ!!」

刺さった音が鳴る。この世界で初めての狩りを今この瞬間、終えた。

生のままは食えないだろうから、火が必要だな。

そう考え、木の枝を拾う。いろいろと処理し、原始的な方法で火をおこす。そう、木と木の摩擦だ。そう思考していると、すぐに火が付いた。まあ、前世でサバイバル知識は積んだからな。

あとは、水と寝床。最優先は水だな。

「ん?」

そう私はつぶやいた。何気にこの世界で初めて発した言葉だった。

水の音!!

水の流れる音をたどっていく。進んでいくとそこには・・・

「海!!」

そうそこは、海だった。そして理解する。ここは、島だったことに。

とりあえず、海水は確保できた。これを煮沸するだけ。

となると、持ち帰る用の容器と鍋が必要だな。

とりあえず、繝壹ャ繝医?繝医Ν逕滓?縲?豪逕滓?して・・・

作業を終えると、小さな容器と大きな鍋がそこにはあった。小さな容器で海水をすくう。そして、森の奥に戻った。火の上に大きな鍋を乗せて水を煮沸した。久しぶりの天然水。うまくないわけがなかった。

「うめえ」

水がうまいと感じたのは、久しぶりというわけでもない。戦場では、いつも水はうまい。だが、のんびりと水を飲むことはなかったな。スローライフでも送ろうか。

「ぐうぅぅ」

そう考えていると、急にお腹が鳴った。

そろそろ、イノシシを解体するか。

そう心の中でつぶやいて、鉄のナイフで解体を始める。

1分後、解体が終わった。

肩ロースの部位をとりあえず、焼くか。

そう考え、イノシシ(肩ロースの部分)を焼く。塩コショウは欲しいな。

まずは、蝪ゥ繧ウ繧キ繝ァ繧ヲ逕滓?して・・・

そうして、数分後、そこには、塩コショウがあった。

イノシシ肉に、塩コショウをふって、完成だ。

イノシシ肉を頬張ろうと思った瞬間、

そういえば赤子の体だよな。歯ってあったけ?そう思い、確認する。

「ふぅえ?」

なんとなくだが理解してしまった。大人の歯が生えていることに・・・

はっは・・・

とりあえず、

「食うか。」

そして、イノシシ肉を食べると・・・

「うっま!!」

クッソうまかった。

次は、探検家エド・スタフォードの言葉に従って、基地を立てるか。

まずは、蝓コ蝨ー逕滓?して・・・

とりあえず、テントぐらいの大きさの基地ができた。

いつの間にか、夜になっていた。そろそろ寝るか。

当面は、過去の私と同程度の力がえるまで、ここで修業するか。

でも、私はマッドサイエンティストだからな。

暴走しないか不安だな。

あっ!?そうだ!!この世界の名前を決めよう!!

前世の名前は、「繧後l縺ァ縺吶?」だったからな。今世は、「シェル」にしよう。

そう考えながら、眠りに落ちた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

銀海の隊長シェル れれ @reredesu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ