第5話 天罰
ビル街の袋小路でナイフを片手に迫る殺人鬼に追いつめられた女は叫んだ。
「誰か! おお神よ、この人殺しに天罰を!」
「そんなのは聞き飽きたぜ。そもそも神様ってのもだらしがねえ。さあ神様よ、出てこいよ。やれるもんならやってみやがれ!」
そう口にするやいなや男の上に何かが落ちてきた!
それに潰されて殺人鬼は即死した。
あくる日。自分の狙撃した死体が人を救っていたという皮肉を、「死神」と呼ばれる殺し屋は新聞で知った。
ペニーグラス・ストーリー~ 200 字小説の詰め合わせ 桜盛鉄理/クロモリ440 @kuromori4400
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