第2話 理由
高校時代、僕と彼女は「親友」だった。
携帯の無い彼女の家電からの深夜の愚痴に僕はよくつき合わされた。
だが僕らは親友のまま卒業し、彼女からは連絡もなく、疎遠になった。
会社から帰宅した玄関で写真立てが落ちて割れていた。卒業の時にフレームごと貰った2人の写真だ。外れた写真の裏に、
「ずっとありがとう。今度はココに電話してね。待ってる」
携帯番号が懐かしい字で書いてあった。
その長電話の為に、僕は次の日遅刻した。
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