第4話
早く先に量れよ、とほとんど実験台にするつもりで弐那に言われ。
秤玉を包みこんでいく。優しく触れるとまばゆい光を放ちながら
いろいろな色に変わっていった。そして色の変わりがゆっくりになってきたところで
一つの色に変わった。
「く、、、ろ、、?」
そう漆黒だった。いろいろなものを吸収したようなすごく重い黒。
もう少し明るい色が良かったな、、と思いつつ弐那に秤玉を渡す。
とすごくきれいな色に染まった。なんていうのだろう?藤色と椿色が混ざったような
すごく引き込まれる色だった。__漆黒とは大違いだ。
「わっ嬉しい、、すっごいきれい」
「・・。まぁ僕も、、気に入ったかも?」
、、奇発な色じゃなかっただけ感謝しようかな?
「お二方は扱う武器を決めていらっしゃいますか?」
受付の人が聞いてくれた。だが決まってないよね?ねっ?弐那!
「決めております。クアイを使おうと思っています。」
?クアイ?何だそれ
「弐那。クアイってなんだ?」
「んー?クナイの大きいやつのことらしいよ__様から聞いた」
おい!そういうのは事前にっ、、てしょうがないか寝てたしな。
「了解しました。準備させておきます。ではクアイを選ぶ前にご自身のチカラというものを知っていただきます。チカラというのは自分だけが使える特殊能力のことです。チカラをしらなくてもよいのならば選ばれなくても大丈夫ですがどうします?」
「「知りたいです。」」
一択でしょ。しかも弐那とハモッたし
「でしたらまた別の秤玉にお手を触れてください。ご自分にあるチカラが表示されると思います。どちらから量りますか?」
「羽紫からで。」
え、、どうせまた実験体でしょ、、。ま、いっか。
またさっきと同じように手を触れると今度はすぐに文字が浮かび上がった。
奥神 羽紫 <怪図>
_眼力_(右のみ)
眼力は一定の間的の動きを遅らせることができる
武器次第ではとても便利である。
ほうすげぇなこんなふうに量れんのか。おもしろ、、
んで?弐那は?
有尾下 弐那 <八重桜>
_花紋_(左腕)
花紋を見せた相手にものすごく強力なドクを打ち込むことができる。
ドク持ちならではの必殺技。
「ドク、、?」
ドクってなんだ?
「羽紫っ⁉見るな、、。私、、は、、っ」
どうしたんだろ?あぁでもなんか聞いたことある。ここに来る前の世界にドク持ちっていうのがいてドク持ちはすっごい疎まれてた。記憶がある。
「__そんなんで嫌ったりしないよ。」
なんかくっさいセリフいったような気もするけど。まぁいいっしょ
「ほんと?に、、?っふふなんか落ち着いたわ。
受け入れてくれる人間っているんだね。」
「落ち着きましたか?ではこちらからご自分のクアイを決めてください。」
うわっすごっ。いろんな種類ある。だけどそのなかで2つ、より僕の目が引き込まれるものがあった。至ってシンプルな構造にただただ大きな布が巻かれているもの。あと軸の中心部が細くなっているもの。だけれど、こっちがいいな。
「僕、、これがいいです」
弐那は?決まったのかな?
「わっ私もっ決まりました。この、、これがっいい、です」
しどろもどろになりながら弐那が指さしたのは
僕が選んだのと似たようなものだった。ただ違うのは布に桜の花びらが可憐に散っているところだった。弐那も目が引き込まれたりしたのかな?
「わかりました。こちらの武器の詳しい詳細は知っておりますか?」
知らないけど弐那は?知ってるのかな?ほんと疑問だらけだ。
「いえ、知りません」
あ、、詳細はしらないんだ。
「では軽く説明させていただきます。詳しくは気になったら聞いてくださいませ。
羽紫様がお選びになったクアイは至ってシンプルです。先が鋭くそしてすごく重いです。ですが慣れていくとすごく的確に的を殺すことができます。続いて弐那様がお選びになられた方のクアイは少し特性が有ります。付属している布にご自身の
負傷時の血液を垂らすと敵に有害な物質__毒を撒き散らします。ご自身がドク持ちの場合とても効力を発揮すると聞いております。こちらは初回サービスで少し値引きさせて頂きますね。もう一本ご所望の場合は注文を承りますがどうでしょう?」
正直僕はもう一本ほしい。やはり欲には勝てないな。
「弐那。もう一本選んでもいいかな?」
「まぁ__様から頂いた所持金に結構余裕があるしいいよ」
よかった。後でミュー様の名前を伏せた理由を聞いてみよう
「そしたらこちらの軸の中心部が細くなっているものが欲しいです」
なんか扱いやすそうっていうか見た瞬間ビビッと?キたんだよね。
「ではこちらのクアイの説明もさせて頂きますね。こちらのクアイは先ほどお選びになったものよりも重いです。一回試したいとのことで持った方がいるのですがとても危うく、おとしそうなところまで行きました。こちらには特性があり、戦闘中にどこが急所なのか明確に教えてくれる作動が少しの間__チカラを使っている間に現れます。」
なるほどね。なんかうん。使い分けができそう。
「では35000リアムをお支払いください。」
??りあむ?なんだそりゃ
「はい。こちらでお願いします。」
おおうなんかすっごい、、硬貨?キラキラしてる。
「ねぇ弐那。りあむってなに?」
「後で説明するわ。ではこちらでお願いします。」
はい丁度、、。と言いながらお金(?)を木箱にしまった。
「そしたらご自身のクアイを持ってみてください。」
すっと僕と弐那がクアイを持つとあら不思議。クナイサイズに縮んだ。
「縮みましたね?そしたらこちらの布でお包みください。」
と、僕には二枚。弐那には一枚の布をくれた。だがなぜか材質が少し硬いような?
「わからないことがありましたら訪れてくださいませ。私の名は。
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