第9話 夢 side I

ベッドでジタバタしているうちにいつのまにか眠ってしまったようだ。いつもの暗い暗い場所。どんなに待っても木戸くんは現れない。やっぱりあんなの送っちゃったから、夢でも嫌われちゃったのかな…。俺は膝を抱えて途方にくれた。木戸くん、ここは怖いよ。早く来て、大丈夫やって抱きしめて。木戸くん、木戸くん、俺はまた泣いてしまった。


インターホンが鳴って目が覚める。今日休んだからカズが来てくれたのかな。俺こんな、泣きました、って顔してたら余計心配させちゃう。無理やり笑顔を作ってドアを開けたら…そこにいたのは木戸くんだった。

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