第5話 食料収集対決
「とりあえずこういう時はまず食料集めだ」
私たちは光と焔の力でゾンビを蹴散らすことに成功した。
そこで次に私たちが取るべき行動を皆んなで話し合っている。
「食料集めってことで光、ここの遊園地のどこに食料保管されてる?」
「いや、知るわけないでしょ」
沙莉の質問に光が堂々と返す。
「は?使えな」
「はいはいその下はもういいから。そもそもそこまで知ってたら光はマウントランドガチ勢を超えてここで働いてる人になるよ」
そりゃそうである。
「じゃあどうやって食料集めんのさ」
「知らなーい」
「うーん」
誰もいい案が出ない。
「あっ、そうだ。焔、魔法で食料出せたりしない?」
「無理。食料を保管しておくことは出来るけど、食料を生み出すことは出来ない」
「光は、、、うん出来ないよね」
光の顔を見て即座に沙莉は無理だと判断した。
「じゃあもういっそ手当たり次第探してみればいいじゃん」
「というかそれしか残されてないな」
「よし、じゃあバラバラに分かれて探しに行こう!」
「あっ、草乃は危ないからさっき隠れてた場所にいなね」
「はーい」
良かったぁ。これで私も探しにいってゾンビに出会してたら死んでるとこだったよ。
さて、さっさとさっきの隠れ場所に戻らないとっと。
数時間後
「皆んな帰ってきたね。よし、じゃあ報告。蒼雷から」
「えー俺は、何の成果も得られませんでしたー」
「えーはい。ではタヒ刑」
「嫌だー死にたくなーい」
「続いて光」
「光はね、売店から大量のチュロス取ってきた」
光が手に持っていた袋から大量チュロスを取り出した。
「あのさぁ、君やる気ある?」
「仕方ないだろ、ほかに食料ある場所思いつかなかったんだから。それに量だけなら結構持って帰ってきたけど」
「そういう問題ではないよ」
「じゃあ光もタヒ刑」
蒼雷に続いて光も焔にタヒ刑宣告されてしまった。
「おいおいおい、さっきから文句ばっか言ってけどよ、焔さんや、あんたはまともなもん持って帰ってきたんやろうねぇ?」
おっと光が反撃し出した。
「もちろんさ、ちゃんとストレージに入れて持って帰ってきたさ」
そうしてまたもや変な穴、もといい、ストレージから野菜や肉や魚を取り出した。
「どうだ、レストランから大量に持ってきたのさ。どうだ文句はないだろう」
「クソ、勝てねぇ」
「ずりぃなそのスキル」
「くるしゅうないくるしゅうない、さぁさぁ我を崇めたまえ」
焔は相当図に乗ってるようだ。
「でもこれら全部生物だからすぐ腐るしゃん」
「だ、ダニ!」
「こういう非常時には缶詰とかカップ麺が定番でしょ」
そう言いながら沙莉は缶詰や乾パンをバックの中から取り出した。
「おぉーすごーい沙莉」
「そ、そんなの、どこにあったんだよ。ここは遊園地だぞ」
「いやーこういうとこならもしかして非常時用の倉庫とかあるかなぁって思って探したら見つけた」
「さ、流石沙莉さま。完敗です」
「ということで勝者沙莉ー!」
「やったー!」
沙莉は非常に喜んでいるが、別にこれ対決ってわけじゃなくない?っと私は思った。
「あっ、でも私だけじゃ全然量が多くて持って帰りきれなかったから焔、ちょっと運ぶの手伝ってねー」
「はいはい私は役立たずの荷物持ちですよーっと」
あんだけ調子に乗っていたからかズタボロにメンタルをやられて機嫌が悪くなっている焔だった。
あれ?今回も私何にもしてなくない?私の方が完全にお荷物じゃん。
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