第4話 総攻撃 光の秘密

「さてさて、続いてこの光さまがここにいる奴らをぶっ倒してやるんだから」


焔がゾンビを焼き尽くしたが皆んなで呑気に雑談しているうちにまたゾンビが集まって来ていた。


「行くよ、ルートル!」


ポン!


いやいや、何がポン!だよ。しれっとよくわからない生物召喚してんだけど光。


「へーんしん!」


光の掛け声とともに謎の生物が光に吸収されていった。


「何が起きてるのやら」


そうして光の体が発光し始め、少しずつ光の服装が変わっていき、最終的には日曜の朝にやってるようなやつの服装を纏い、手には謎の可愛い短剣の形をしたステッキがあった。


「あっ、あ、あ!」


皆んな言葉を失った。


「そう、みんな気付いたと思うけど光の秘密は魔法少女でしたー!」


「つ、つまり、ま、魔法少女ってことは、光、お前やっぱ女だったのか」


そう私たちは光がなんか凄い変身したことは正直、焔を見た後だったからどうでも良かった。そこではなく光が女の子ということに驚いていた。


「いや、ね、うん。光はよくよく考えれば口調は男っぽいけど、一人称は光だし、制服は男子用だし、スカートは履いてないけど、時々可愛い服着てくるし」


「光って私たちの中では男の娘って感じで見てたけど、これは女の子というしかないね」


それを聞いた光は呆気に取られている。


「えっ、何、皆んな光が魔法少女ってことに関して何も思わないの?」


「いや、そこはどうでもい、、魔法"少女"ってとこには驚いたよ」


光はため息をついた。


「はぁぁ、これで何も思わないなら仕方ない、戦ってる姿で驚かせるとするか」


光はそのままゾンビ達の前に立った。


「魔法少女としての光の固有魔法は、極限まで高速で動く魔法だよ」


光がそう言った瞬間ゾンビ達が次々に倒れた。


「えっへん。どうだい、今度こそ驚いただろ」


光は自慢げにこちらを見てきた。


「ありえないくらい早い攻撃俺でなきゃ見逃しちゃうね」


焔にはあの光の動きが見えてたようだ。


「何であんな速度で移動して風が起きないんだ?人間があの速度で動いたら少なくとも空気抵抗とか色々働いて結構な大災害になるはずなんだが」


「沙莉、それを言うならさっきの変身も焔の魔法の方がよっぽど物理法則無視してるんだけど」


「ね、ねぇ?み、みんな、光が凄いとか、光かっこいいーとか思わないわけ?」


「「「「うん全く」」」」


私含め皆んなの意見は一致した。


「な、何でよ、いくら焔のがド派手で衝撃的だったかもしれないけど、光も結構凄いことしてるよ」


光の言うことは最もだ。けれど、


「だってそんなことより光が女の子っていう真実が衝撃すぎるんだもん」


「ほんまそれ」


「もう皆んな、この作品の題名要素にちょっと関心持ってよー!」


こんな感じで光はいつもいじられてる。でも私はちゃんと驚いてるよ光。この三人が驚かないのは多分皆んなそれぞれそんくらいの秘密と力を持ってるからだよ。


「まぁとりあえず光の秘密も分かったことだし次の人、蒼雷か沙莉の秘密を知りたいけど、、、」


「もう居ないよねゾンビ」


そう、焔の竜巻と光の高速移動により周囲のゾンビを殲滅してしまったのだ。


「これゾンビものとしてはあってはならない展開だよね」


「まぁとりあえず目的は達成されたわけだし、この後どうするか考えよっか」


「それもそうだね〜」


相変わらず呑気でグダグダな五人であったのだった。


あれ?そう言えば光から結局光の性別がどっちかとは言われてないよね?まぁまだ性別不明の男の娘ってことにしておくとしようかな。

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