第2話 お前ら俺を何だと思ってるんだ!

秋男たれこみやろう、てめえ~」

秋男「いや~流石に詳細は話してないよ」

「それにしたって…お前、言って良いことと悪いことが!!」


場所を変えて、俺たちは再び秋男の入院する病院へ。

病院の夜の個人病室はヤバめの話には良い。もちろん入れればだけど。この病院はつてがあったのでそれが可能だ。ただ…守衛さん毎度すんません(汗)。


病院に着き次第、田仲は俺に謝ってきた。


何でも秋男から「三月に、ひとみさんの話を嫁さんにばらされたくなかったら話を聞け!って言えば、取り敢えず話は聞くと思うよ」と入れ知恵されたとか。


…そりゃ聞くよ!!バカヤロウ、ヤバすぎだよ!!最悪の情報漏洩だよ!

…だから大学時代からの悪友なんてろくなもんじゃないんだよ!

…こいつが相手なら刺し違える情報あるんだけどなあ…


「んで?秋男も田仲の相談事知ってるんだろ?教えろよ」

秋男「え、俺から?」

「そのほうが田仲のグダグダ話より明瞭簡潔」

田仲「ヒドイっす!」

(閑話休題)

「…そりゃ、香緒里ちゃんの浮気だろ?」

秋男「……」

田仲「三月さん、妻は浮気なんかしません!ただ、心のバランスが崩れて昔の記憶に引きずられて!」

「まあまあ、んじゃ整理するぞ?」


秋男「田仲の奥さん、俺の部下でもあった香緒里ちゃんは、大学三年の春から冬にかけて、屑の彼氏がいたと」

「そいつの巨根セックスに溺れて洗脳されてたと。四股かけられていても離れられなかったと…あの香緒里ちゃんがねえ~」


実のところ香緒里ちゃんとは、田仲やうちの嫁交えて飲んだことがある。

確かこいつらの結婚式の二次会では嫁に頼まれてギターを弾いた記憶もある。


田仲 香緒里かおりちゃん。

端正な顔立ちにセミロングのサラサラな髪が映える日本人形みたいな容姿。

うちの嫁を小柄にした感じで清楚な和風美人なんだよなあ…胸は嫁より確実にデカイし。

(画像)

https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093079446707440


秋男「んで、そいつは在学中に薬で捕まって、その後、香緒里ちゃんは同学年の田仲と出会ったと。で、交際・結婚して半年前までは仲良くやってきたと」

「半年前から突然セックスに応じて貰えなくなって?イロイロ頑張ったけど改善しなくて?先般、昔の彼氏のセックスが忘れられないとゲロされたと」

秋男「そんな自分には妻でいる資格はない離婚してほしいと土下座されたと」

「そんで!?俺が定期的に香緒里ちゃん抱いて性的に満足させられれば、普段の夫婦生活は継続できるんじゃないかって?…お前は、あほか!!」

田仲「三月さ~ん(涙)」

「そもそも、何で俺がそんな屑彼氏のセックスに対抗出来ると思うんだ!」

秋男「あ~、それば俺が保証した」

「はあっ?」

秋男「相手は巨根の鬼畜セックスだろ?お前なら大丈夫!と言うかいっそ適任」

「お前なあ~、俺だってもう40…と言うか俺をなんだと思ってるんだよ!!」

秋男「え?聞きたいの?今更だけど」

「…いい、今更だけど言うな、殺したくなる」


駄目だ…こいつには口と頭じゃ勝てん!しっかし、そもそも身体さえまともならこいつがやれば良い話だったんじゃ…


秋男「言っておくが、身体が大丈夫でも今回はお前だぞ?あの頃もお前はデカさ・俺は回数で売っていた」

「比べたらそんなに変わんなかっただろうが!」

秋男「その少しがものを言う世界だったって、お前だって良くわかってるだろうが!」

田仲「あの~三月さん、秋山部長…いったい何を?」

「……」

秋男「……」

二人「「忘れろ!!」」

やべ~、熱くなってホスト時代の話をしちまった。


田仲「頼みますよ~三月さんしか頼れる人がいないんですよ~」

「田仲、お前もこいつの言うこと盲目的に信じるな!」

田仲「だって僕ら見てますもん。うちの『鶴姫』が極上のフォアグラに作り変えられたの。」

「お前、それ言ったの嫁にバレたら殺されるぞ」


あいつの怖さはお前らのほうがよっぽど。


「…いや!まずは興信所だろ。田仲には悪いが、こいつは浮気不倫の王道パターン…」

秋男「やったんだよ。達也のところで、二回合計2ヶ月間の調査」

田仲「何も無かったんですよ」


「え……?」








―(おまけ話①)―

秋男「そういえば三月に相談があったんだ」

「なんだ…お前のその顔、イヤな予感しかしないんだが…」

秋男「妹の実乃里からの伝言でさ」

「よせ…分かった!言わなくて良…」

秋男「お前の子種が欲しいんだと」

「ぶ~~~っ」

秋男「あいつ全然結婚する気が無いみたいでさ…俺もこんなじゃ子供作れないし」

「……」

秋男「このままじゃ秋山家断絶しちゃうからさ~親もお前なら文句無しって言ってるし」

「……」

秋男「実乃里、仕事でもうすぐ半年くらい日本に滞在するからさ」

「……」

秋男「あ!速見にもそれとなく伝えてあるからさ」


「そんなにうちの家庭を壊したいのか!良く分かった…お前、やっぱり俺か嫌いなんだなそうなんだな!?」


※中学生の実乃里ちゃんが大活躍

「家庭教師先のお嬢様が耳年増で困る」

https://kakuyomu.jp/works/16818093077693531381

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